阪神 近本 ノーバウンド送球で本塁補殺 究極目標は「走られないこと」

[ 2019年11月13日 05:30 ]

本塁を狙った二走・高山(右)は近本の送球でタッチアウト(撮影・坂田 高浩) 
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 高知・安芸で行われている阪神の秋季キャンプは12日、第3クールを打ち上げた。シート打撃が行われ、左翼を守っていた近本光司外野手(25)がノーバウンド送球で本塁補殺に成功。今季両リーグトップの10補殺も「肩が弱いデータがあったから回された」と冷静に分析し、「(次の塁に)走られないこと」という究極目標を掲げた。

 素早いチャージから送球動作にスムーズに移行し、糸をひくボールを本塁へ送った。シート打撃で左翼に就いた近本が、左前打で本塁を狙った二塁走者・高山の生還を阻止。プロでは強肩レベルと言えないが、無駄のない動きでおぎなえることを証明した。
 「純粋に肩が弱いので、そこを今からどうにかしよう…というのは難しい。その分カットまでの送球、ラインを外さないように工夫していきたい」

 今季は新人ながら12球団の外野手でトップの10補殺を記録した。一見すれば誇れる数字だが、解釈は少し違う。「1年目なので、肩が弱いというデータがある中で回してきた部分があると思う」。強肩の外野手ならストップの指示が出るだろう打球でも“近本ならいける”と判断された結果、補殺が増えたという見方だ。となると、補殺数は多い方が良いのか、少ない方が良いのか…。そんな疑問への答えも、明確に持っている。

 「壮さん(筒井外野守備走塁コーチ)と“一番良いのは走られないことだ”と話しているので。そこを目指していきたい」

 先の塁を狙わせない、そんな守備を追い求めていく。目標を具体的にしてまい進する姿に矢野監督からも「シートノックを見ていても安定している。1年間やってきた中でそういう気持ちの余裕もある」と評価を受ける。「この秋は他のポジションも勉強してもらいたい」(筒井コーチ)という方針で今キャンプでは左翼と右翼の練習もこなしている近本。警戒が強まる2年目に備え、レベルアップに尽力中だ。

 「外野の魅力は強い肩だと思いますが、それを持っていない僕が今から持とうとしても無理。タッチしやすいところに投げることだとか、そういった部分を突き詰めたい」。どよめきが起きるほどのボールは投げられなくても、他の動きで無駄を省けば目標までの時間を縮めることはできる。“近本は意外に早いからストップで”。そんな指示が出はじめれば、しめたものだ。(巻木 周平)

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