日本ハムドラ6の梅林 契約金は自身と妹の奨学金返済に「下の妹の学費も払えるぐらい活躍できれば」

[ 2019年11月13日 05:30 ]

広島文化学園大初のプロとなった梅林は、校名の石碑前で送球のポーズ
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 日本ハムからドラフト6位指名された広島文化学園大の梅林優貴捕手(21)が12日、広島県坂町の同大坂キャンパスで入団交渉し、契約金2000万円、年俸700万円で仮契約を結んだ。契約金は自身と妹の奨学金返済に使うといい、浮ついた目標設定もしないしっかり者。無名ながら球団がほれ込んだ右肩のバズーカ砲で、プロの俊足走者たちに挑む。

 7月。梅林は日米大学野球の第3戦が行われた山口県岩国市にいた。侍ジャパン大学代表メンバーではない。大学から近いことから手伝いのブルペン捕手として、そこにいた。「プロ志望届を出すかどうか迷っていた時期」だったという。

 代表の4年生捕手3人、慶大・郡司(中日4位)、東洋大・佐藤(ロッテ2位)、東海大・海野(ソフトバンク2位)は中央球界の注目選手。対する梅林は中国地区大学リーグ2部で、全国大会の経験もない。「プロがプレーしている、という目で見ていた。代表の投手の球も捕れるのかな…と思っていた」。受けてみたら、捕れた。「挑戦しよう」と気持ちが固まった。

 この話一つを取っても、試して、感じて初めて進む梅林の人間性が分かる。「全国レベルの相手や凄い観客の中でプレーしたことがない。とにかく慣れていきたい。自分が一番下手だと自覚してプロに入ろうと思っている」と言葉を選んだ。球団が期待するのは「12球団でも十分目立つ肩の強さ」(大渕隆スカウト部長)。送球の二塁到達タイムは1秒8で、売り出し中のソフトバンク・周東ら快足ランナーをも止められる可能性がある。「どんなにいいスタートを切られても刺せる捕手になっていきたい」と、慎重な中にも目指す選手像を口にした。

 契約金を使って「自分と専門学校に通う妹(愛弥さん=19)の奨学金を返済したい」と話す。孝行息子はさらに「下の妹(那月さん=15)の学費も払えるぐらい活躍できれば」と言った。「変な意味でのプロ野球選手らしさを出さず、調子に乗らずやりたい」。地道にサクセスロードを歩む。 (和田 裕司)

 ◆梅林 優貴(うめばやし・ゆうき)1998年(平10)3月14日生まれ、広島市出身の21歳。亀山南小5年で野球を始める。高陽東では3年夏の広島大会8強が最高。広島文化学園大では2年から正捕手。今秋の中国地区大学リーグ戦はサイクル安打を達成するなど打率・643で首位打者、MVP。同大を初の1部昇格に導いた。1メートル73、85キロ。右投げ右打ち。

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