前西武「小石博孝です!」絶叫トライアウト 登板直前に自己紹介、打者3人ピシャリ

[ 2019年11月13日 05:30 ]

トライアウトで登板する小石(撮影・後藤 正志)
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 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが12日、大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで行われ、43人が参加した。シート打撃形式で行われ、前西武の小石博孝投手(32)は打者3人をわずか4球で仕留めた。登板前後には球場中に響き渡る大声で自己紹介するなど、前代未聞の猛アピールを見せた。

 3150人の観客からこの日一番の拍手が湧き起こった。魂の4球で結果を残した小石はマウンドを降りて脱帽すると、「ありがとうございました!」と絶叫した。

 カウント1―1からのシート打撃形式。宮崎(前オリックス)と、森本(前日本ハム)をいずれも初球で左飛に打ち取ると、3人目の藤沢(元西武)には、2球で空振り三振を奪った。変則左腕としてプロ8年間で、主に中継ぎで117試合に登板した力を発揮した。

 トライアウトは午前10時開始だが、7時半に一番乗りで球場入り。登板直前にもスタンドに向かって「小石博孝です。今日はよろしくお願いします」と大声で異例の自己紹介を行った。「僕という人を見てほしい、という意味であいさつしました」。まさに就職活動――、投球以外でも注目を浴びた。

 NTT東日本から11年ドラフト2位で西武に入団。初勝利のお立ち台では得意の俳句を詠み、注目を集めた。今季は8試合の登板にとどまったが、16年は50試合に登板した。野球人生を懸けた大一番。「この日のために、これからの野球人生のために、しっかりと準備してきたことが出せたかなと思います」と振り返った。

 複数の球団が熱視線を送った。中日の球団関係者は「枠とかの問題もあるので、上とも相談しないといけない」と興味も示した。テレビカメラを向けられた左腕は「まだまだ野球選手としてやっていきたい。チャンスをください」と最後までアピールを忘れなかった。 (武本 万里絵)

 ◆小石 博孝(こいし・ひろたか)1987年(昭62)4月13日生まれ、大分県出身の32歳。鶴崎工から立正大に進み、4年秋の東都大学リーグ&明治神宮大会初制覇に貢献。NTT東日本を経て、11年ドラフト2位で西武入団。1年目の12年5月3日の楽天戦でプロ初勝利を挙げ、通算成績は117試合で2勝5敗1セーブ、防御率4.90。10月3日に戦力外通告を受けた。1メートル78、85キロ。左投げ左打ち。

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