広島 大瀬良 大谷からヒント得たフォーク進化させる決意を示す

[ 2019年11月13日 05:30 ]

大野練習場でキャッチボールをする大瀬良
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 広島・大瀬良大地投手(28)は12日、大谷翔平投手(25=エンゼルス)からヒントを得たフォークを進化させる決意を示した。シーズン終了から1カ月半、大野練習場での秋季練習に参加して汗を流す。浮き沈みのあった今季を振り返り、大谷の投球映像に不調脱出のヒントを得ていたことを明かした。

 「いろんな人の動画を見た。たとえば大谷君のフォークを参考にした。真っすぐ縦に落ちる。リリース、手首の角度とかを記事も探して見たりしました」

 今季は7月の月間防御率5・63と低調だった中盤から配球を大幅に変更。全球種に占めるフォーク系の比率は7月6・1%から一転、8月16・6%、9月15・4%(共同通信デジタル「翼」提供)と落ち球を増やして復調につなげた。

 「フォークなら千賀君とかもいるけど…。大谷君の握りがマネしやすかった。握りを少し変えて、後半から感覚が良くなった。キャンプのときは少し浅めの握りだった。(人さし指と中指の間隔を)広げて(球を)抜くイメージに変えた」

 今季の中盤以降は、「フォークでゴロにさせたり空振りも取れた」と、主にカウント球として落ち球を多投した。来季は「大谷フォーク」を勝負球にまで進化させることももくろんでいる。

 「真っすぐとカットボールだけだと、直球がダメな日はカット頼りになる。フォークも十分勝負球に使える。来年試してみて、打者が反応できないなら割合を増やしてもいい。そこ(勝負球)を考えられるぐらいの球種にはしたい」

 直球は150キロ超を誇る。それでも新たな変化球を求め続ける理由がある。「打者の反応を見ても正直、自分の真っすぐに信頼は置いていない。それなら、そこ(直球)ばかりを追い求めても限界があるし、認めないといけない年齢になった。真っすぐとカットボールだけでは、いつか苦しくなる」。昨季15勝、今季11勝を挙げても変化を恐れない勤勉さで、今オフも投球の引き出しを増やしている。(河合 洋介)

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2019年11月13日のニュース