“大魔神”佐々木氏が持論 グラウンドに倒れ込んだ阪神・西に「エース格が…あれを見せちゃいけない」

[ 2019年10月14日 20:13 ]

<CSファイナル 巨・神(4)>6回2死三塁、丸に適時バント安打を決められ、グラウンドに座り込んだ西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 野球解説者の佐々木主浩氏(51)と野村弘樹氏(50)が、14日に放送された「ニッポン放送ホリデースペシャル 野球がなければ、ラジオじゃない!」(後2・00~)に出演、13日に行われたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージなどについて語った。

 セ・リーグは、リーグ優勝の巨人が4勝1敗(アドバンテージの1勝を含む)で6年ぶりの日本シリーズ進出を果たしたが、最終戦となった第4戦の“勝負のポイント”は、巨人の丸佳浩外野手(30)が同点の6回2死三塁から三塁前へセーフティーバント(記録は内野安打)を決め、決勝点を奪った場面とし、佐々木氏は「どの解説者も、どの野球ファンも誰も予想できなかったと思います。三塁の守備位置を見て決めたって言っていましたけど、さすがの選手ですね」。野村氏も「アイデアも含めて、セーフティする勇気も大したもんだな、と思う」と絶賛した。

 しかし、その場面で阪神の西勇輝投手(28)がバント処理の後、一塁に投げた送球が左側に逸れてアウトにできず、そのままグラウンドに座り込んだ場面について、佐々木氏は「フィールディングのうまい選手だけど、慌てましたね」と説明。さらに「ただね、あの後のガックリしたの、あれを見せちゃいけない。あれはもうしょうがない、とすぐにマウンドに行くようにしなくちゃ。エース格ですから。エース格があんなにガックリした姿を見せちゃいけない。あれで勝負が決まったな、と思った。ナインに見せる態度じゃない」とし、野村氏も「終わっちゃったなって見えますもんね」と苦言を呈した。

 その回で西はマウンドを降りたが、その後追加点を与え1―4で敗退。阪神の下克上での日本シリーズ進出はならなかった。今季、西はオリックスから阪神へFA移籍し、阪神ではトップの10勝をマークするなど2年連続6度目の2桁勝利(10勝8敗)を挙げ、CS進出に貢献した。佐々木氏と野村氏は、自らも厳しい場面でマウンドを守った経験を踏まえ、西のエースとしての成長を期待していた。

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