阪神・矢野監督 試合後ナイン鼓舞「やり返すぞ!」奇跡への軌跡は来季につながる

[ 2019年10月14日 05:30 ]

セ・CSファイナルS第4戦   阪神1―4巨人 ( 2019年10月13日    東京D )

7回終了後、選手交代を球審に告げ、険しい表情をみせる矢野監督(撮影・坂田 高浩) 
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 全力を尽くした結果だった。「奇跡を起こすぞ!」。CS前に阪神・矢野監督が大号令をかけた戦いは幕を閉じた。本当の奇跡を起こすことは叶わなかったが、ファイナルSにも進出した。真っ向から巨人に立ち向かい、最後まで王者を苦しめた。

 「ウチらしい、気持ちを持って、あきらめないとか、戦う姿勢とかはしっかりやってくれた。楽しかったね」

 力を出し切ったことを象徴する言葉だった。今季最終戦はわずか2安打1得点。得点力不足に泣いた課題が最後の最後まで横たわった。そんな中、11日の第3戦で決勝弾を放った大山が、5番起用に応え唯一の安打を記録。開幕4番に据えた秘蔵っ子が、来季へつながる意地を見せた。

 「(チームとしての)課題はいっぱいある。毎年、毎年課題も出るしね。でも、チームとして成長していけるような部分というのはね。選手には可能性が多いにあると思っている。楽しかった」

 崖っぷちからの底力が際立った。シーズン最終盤は土壇場からの6連勝でCSに逆転進出。ファーストSでは引き分けでも敗退の第3戦を、1点差で逃げ切った。投手陣を中心とした正真正銘の一丸野球。発展途上のチームながらも日々成長の跡を感じさせた。

 「毎日、こういうなかで野球をできるのもね。こういう試合を続けることでチームとして成長できた部分は大きい。俺らの目指すところはもっと上にもちろんあるんだけど、いまの現在地というか、そういうものがわかるものになれた」

 リーグ優勝、日本一を果たせなかった現実から、目を背けることはなかった。多くの課題に正面から向き合い、前へと進む。試合後の全体ミーティングでは、選手の健闘をたたえながらも最後には「やり返すぞ!」と伝えた。悔しさと手応えを手にした就任1年目の19年シーズンは、敵地で終了。見果てぬ夢は来季へと持ち越された。(山本 浩之)

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