天理大3季ぶりV!6番・大石「狙い通り」直球捉えて逆転満塁弾

[ 2019年10月14日 17:54 ]

2019阪神大学野球秋季リーグ戦第7節最終日   南港中央野球場 ( 2019年10月14日    天理大6―4大体大 )

<天理大・大体大>初回2死満塁、逆転の本塁打を放ち、ポーズを決める天理大・大石(左から2人目) (撮影・平嶋 理子)
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 天理大が3季ぶり19度目の優勝を飾った。初回に2点を先制され迎えた直後の攻撃で、2死満塁から「6番左翼」で出場した大石航輝外野手(3年=大阪桐蔭)が右越えにシーズン最多本塁打記録を更新する5号満弾を放って逆転。投げては1点リードの4回途中から2番手で登板した松井石根投手(4年=大産大付)が5回1/3を2安打1四球で無失点に抑えた。チームは26日からの明治神宮大会をかけた関西地区代表決定戦に出場する。 

 前日13日の1回戦で延長10回に決勝の2ランを放った大石が、大一番でもやってのけた。初回に2点を先制され、直後の攻撃。2死満塁で打席に回ってくると、「カウント的にも真っすぐが来ると思っていたので、狙い通りでした」と、大体大・森山の真っすぐを弾き返し、右越えに今季5号となる逆転満塁弾を放り込んだ。チームに流れを引き寄せる一発は、シーズン最多本塁打記録を更新するおまけ付きで「うれしいですね」と照れくさそうに笑った。

 3連覇を飾った前回優勝の18年春から欠かさず、ベンチには背番号「5」のユニホームが飾られている。現4年生と同級生で、当時2年生だった18年1月に白血病のため逝去した福丸和起さんのものだ。「生きていれば福丸は4年生。“最後の学年に優勝しないといけない”と毎試合、選手には言ってきた」と藤原忠理監督は明かした。選手たちはその思いに応え、3季ぶりの優勝を果たした。だが、ここで終わりではない。「ここからは何が何でもしがみついて、関西代表の座をつかみ取りたい」と指揮官。26日からの関西地区代表決定戦に向け、早くも気持ちを切り替えた。

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