広島・緒方監督「よく勝ってくれた」試合開始わずか15分で退場 球団は意見書提出

[ 2019年5月5日 05:45 ]

セ・リーグ   広島3―2巨人 ( 2019年5月4日    マツダ )

エキサイトする緒方監督(奥)を山田コーチが制止(撮影・森沢裕)
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 延長10回に広島・バティスタのサヨナラ打で決着した熱戦。球場内で戦況を見守った緒方監督は胸をなで下ろした。

 「冷静になれなかったことは反省している。よく勝ってくれた」

 問題の場面は初回1死。遊ゴロの菊池涼は高くそれた送球を捕球しようとした一塁手・中島との交錯を避けるため一塁線の内側へ入ってオーバーランした。セーフになって反転して頭から一塁へ。中島に際どいタイミングでタッチされ、橘高一塁塁審からアウトを告げられた。

 緒方監督はベンチを飛び出し、「二塁進塁の意思がない」ことを訴えて審判団に協議を求めた。福家球審から提案されたリクエストを行使しても判定は変わらず、再び審判に説明を求めた行為がリクエストへの異議申し立てと判断されて退場を宣告された。

 緒方監督は「プレー自体を検証してくれると思った」と明かし、橘高塁審は「アウト、セーフのことならリクエストできると言った」と説明。リクエスト対象を巡る食い違いで試合開始から15分でベンチを去った。

 監督代行を務めた高ヘッドコーチは3回2死一、二塁から岡本の遊ゴロの一塁セーフ判定に対して残り権利1回になっていたリクエストを成功させて窮地を脱出。「みんな期するものがあったと思う」と一丸でつかんだ勝利だった。鈴木清明球団本部長は「ルールの確認もさせてもらえなかった」と憤りをあらわにし、即日でNPBへ意見書を提出した。(河合 洋介)

 ▼広島・菊池涼 フェアゾーンに進んだので、もしかしたら(アウトを)取られるかもしれないと思って(一塁へ)戻った。誰がどう見ても(二塁に)行こうとしていない。

 ▽セ・リーグ アグリーメント「リクエスト」(抜粋)
 6・リクエストの行使が出来ないプレーは以下の通り。(1)投球判定(ストライク・ボール)(2)ハーフスイング(3)自打球(4)走塁妨害(5)守備妨害(6)インフィールドフライ(7)審判員より前方の打球(内野手より前方の打球)(8)ボーク。【注】審判員の判断に基づく判定は対象外とする。
 8・リクエスト行使における注意事項は以下の通り。(5)リプレー検証によって出た全ての決定に対して異議を唱えることは許されない。異議を唱えた者と監督は試合から除かれる。

 ≪初回の監督退場は8年ぶり≫緒方監督(広)が巨人戦の初回、リクエストによるリプレー検証で下された決定に異議を唱えたため、退場処分を受けた。緒方監督は17年4月19日のDeNA戦(審判員への暴言)以来2度目。昨季導入されたリクエスト制度での退場は、昨季9月14日のパットン(D)以来2人目で、監督は初めて。初回の監督退場は11年8月9日、落合監督(中)が阪神戦で受けて以来8年ぶり。

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