立命大・坂本、プロ注目投手同士の投げ合い制す「絶対に自分が投げきって勝ってやろうと」

[ 2019年5月5日 14:37 ]

関西学生野球春季リーグ戦 第5節第1日   立命大1―0近大 ( 2019年5月5日    ほっともっとフィールド神戸 )

<立命大・近大>116球を投げ抜き完封勝利を収めた立命大・坂本裕哉
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 ともに今季勝ち点を落としていないチーム同士の天王山第1ラウンド。勝ち点をもぎ取った方が神宮行きにぐっと近づく大事な初戦は、立命大が接戦をものにした。

 エースの意地と意地がぶつかり合った。近大のサイドスロー右腕・村西良太投手(4年=津名)、立命大の左腕・坂本裕哉投手(4年=福岡大大濠)はともに今秋ドラフト候補に挙がる好投手。勝ったのは坂本の方だった。序盤こそ制球に苦しみ、三塁まで走者を進めたが、本塁は踏ませず。4回から8回は三者凡退に仕留めると、9回1死一、二塁のピンチも後続を内野フライと内野ゴロに打ち取り見事な完封勝利。村西も7回1失点と力投したが、その上をいく気迫の投球で緊迫した投手戦を制した。「試合前からめっちゃ楽しみで、優勝がかかった大一番なので絶対に自分が投げきって勝ってやろうという気持ちでした。冬場から近大打線のことを考えてずっと練習してきた」と胸を張った。

 この大一番を迎えるにあたり、実は万全とはいえない状態だった。1週間前、レバーの刺し身で食中毒になってしまい、夜も眠れないほどの腹痛に見舞われた。3日前から急ピッチで調整。「調子自体は上がらなかった」と振り返ったが、「その分丁寧に、球速とかを意識せずに投げて打ち取ろうと思ってました」と勝ちに徹した。この日の最速は自己最速に4キロ及ばない144キロながら、四球は4番の佐藤に与えた2つだけ。後藤昇監督も「スピードよりコントロールを意識していて、安心して見ていられた。自分をアピールするためではなく、チームが勝つための投球をしてくれた。近大を抑えられるのはすごいし、自信を持ってほしい」と116球の熱投劇をたたえた。

 プロ10球団のスカウトも熱い視線を送ったが「プロの人がいっぱい来てるのはわかっていたんですけど、球速は意識せずに、丁寧に丁寧に、球速を落としてでも、コースに投げていたら打たれないと思った」と坂本。自らの存在を誇示するためではない。チームを勝たせるため、1点も与えないための投球が、どこに対しても誇れる最高の結果を生んだ。

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