阪神メッセ復活完投!甲子園1年ぶり勝利「メッチャ、ヒサシブリネ」

[ 2019年5月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5―1DeNA ( 2019年5月4日    甲子園 )

ちびっ子インタビュアーと握手をかわすメッセンジャーと福留(撮影・大森 寛明)
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(37)が4日のDeNA戦に右前腕打撲から復帰登板し、17年8月4日のヤクルト戦以来の完投勝利を挙げた。3安打1失点に抑える114球の熱投。DeNA戦は昨季から7連勝へ伸ばし、本拠地・甲子園球場では昨年5月15日以来の白星だった。3連投中のジョンソンがベンチを外れたブルペン陣も救い、4月1日以来、33日ぶりの貯金1を呼んだ。

 マウンド上で仲間と激しくハイタッチする感触が懐かしい。2年ぶりの完投勝利を挙げたメッセンジャーの決意は、確固たるものだった。

 「1本目のヒットを打たれた後も1点取られた後も、この試合を(1人で)投げきる気持ちはあった」

 序盤から快調に飛ばし、5回まで2四球。ほぼ完璧な投球でペースをつかんだ。6回、伊藤光に初安打となる右前打を浴び、7回には無死二、三塁から筒香の遊ゴロの間に初失点。気持ちが緩みそうな場面でも27個のアウトを1人で奪い切ることだけを考えていた。

 1人で投げ抜いた114球には大きな意味があった。12連戦真っただ中で3連投中のジョンソンがベンチ外。セットアッパーを欠く厳しい状況の中、“満点快投”で期待に応えた。何より病み上がりの力投にプライドがにじむ。4月19日の巨人戦で右前腕に打球を受けて一時離脱。腫れが引くまで「ストレスがたまる」とノースロー調整を強いられた。2軍での調整登板はなく、中13日で臨んだマウンドは望むところ。「問題なかった。ボールを低く集められた。ゴロがたくさんあるのは低く集められた証拠」。DeNAには昨季から7連勝。昨年5月15日以来の本拠地勝利に「メッチャ、ヒサシブリネ」と頬を緩めた。

 連休中の企画で試合中、大型ビジョンには将来なりたかった職業が映し出され、“ランディ少年”の夢は「バスケットボール選手」。中学校まで続けた「バスケ」は、プロ野球選手・メッセンジャーの原点でもあった。

 「バスケは走り続けなければコートにいられなくなるんだ。走ることは決して好きじゃなかったけど、あの頃の経験が今にも生きているのは間違いないんだ」。コートで立ち止まれば、控えに回る厳しい環境に幼い頃から身を置いてきた。キャンプ中や登板翌日など、若手をしのぐ走り込みには信念がある。

 「これだけのファンの前で、家族の前で投げられて幸せです」。熱投後は通訳、トレーナーら多くのスタッフと一緒に「I’m Finally 日本人」とプリントされたメッセンジャーTシャツを着用。チームの結束を固めるエースの大仕事だった。(遠藤 礼)

 ≪日本通算100勝あと3≫メッセンジャー(神)が17年8月4日のヤクルト戦完封以来2年ぶりの完投で今季2勝目。最近2試合の敗戦で足踏みしていた日本通算100勝にあと3勝とした。開幕から2戦2敗、昨季から7連敗中だった甲子園球場では18年5月15日以来12試合、354日ぶりの白星。前回の勝利もDeNA戦で、同カードは昨季から7連勝、うち甲子園で4戦3勝と得意の組み合わせで不調を脱出した。
 

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