ソフトB千賀、無傷3連勝も9Kで降板 5戦連続2桁ならず「則本さんが笑ってますね」

[ 2019年5月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―0オリックス ( 2019年5月4日    ヤフオクD )

7回無失点で3勝目を挙げた千賀(撮影・岡田 丈靖)
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 2桁奪三振まであと1つ届かなかった。7回で降板したソフトバンク・千賀は「もう1イニング行きたいのはあったけど球数(117)がいってしまったので」と少しだけ悔しそうな表情を見せた。

 09年に杉内俊哉がマークした球団記録で、歴代3位タイの5試合連続2桁奪三振が懸かったマウンド。初回から自己最速にあと1キロに迫る160キロの直球を投じ、宝刀フォークを軸に5回までに6三振を奪うペースだった。だが決め球をファウルされるシーンが目立ち、球数を費やした。9番・西浦には2打席で18球と粘られ、6回にはメネセスに11球を要した。8試合連続2桁奪三振の日本記録を持つ楽天・則本昂を意識してきただけに「今頃、則本さんが笑ってますね」と苦笑いした。

 それでも7回を3安打9奪三振無失点。「悪くても試合をつくって0に抑えられたのは良かった」と無傷の3連勝を喜んだ。工藤監督も「要所をしっかり抑えるのは凄く成長している。悪いときに何とかするのがエース」と称えた。

 リーグ3位の防御率1・23。調子の波に左右されずに試合をつくり、キャンプから習得に取り組んだツーシームも使える球種になった。「そんなに曲がらなくてもいい。バッターは目がいいので、いつもと違う回転なら“何だ?”となる」と相手に考えさせながら投球の幅を広げている。

 チームは3連勝。貯金は独り占めにする7で2位とのゲーム差を3・5に広げた。千賀は「(連続2桁奪三振は)また始められるように。モチベーションになりますし」と次戦に目を向けた。 (川島 毅洋)

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2019年5月5日のニュース