育成の星へ2軍で着々…巨人ルーキー山下航、コーチ陣を振り向かせた“大声”

[ 2019年5月5日 21:10 ]

イースタン・リーグ   巨人3―3ロッテ ( 2019年5月5日    ジャイアンツ )

巨人の育成ドラフト1位・山下航汰
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 執念で、遊撃手の頭を越した。2ー3の延長10回1死二塁。巨人の育成ドラフト1位・山下航の打球は遊撃手と左翼手の間にポトリと落ちた。「2ストライクと追い込まれていたので、何とか食らいついてこうという気持ちだけでした」。土壇場での同点左前打に塁上で左拳を握り、喜びを表現した。

 健大高崎で通算75本塁打を放った左のスラッガー。ルーキーながら「3番・右翼」でスタメンに名を連ねた。初回には右翼線へ二塁打を放ち、先制点も演出した。この日の2安打で、打率は・219に上昇。「調子を落とさずにやれているかなという感じです。でもまだまだです」と上を見据えた。

 プロの世界に入り、現実を直視した。1月の新人合同自主トレ。ルーキーの左打者として、コーチ陣の注目はドラフト5位の松井に集まった。「最初は全然振り向いてもくれなかった。支配下と育成の差を感じました」。見てもらうためには、何かで目立たなければいけない。

 2月のキャンプから誰にも負けない大きな声を張り上げると、井上3軍監督は「よう声出してるな」。当初、名字で呼ばれていた堂上ファーム打撃兼外野守備コーチからは「お前、元気あるから航汰って呼ぶわ」と言われ、徐々に打撃指導をしてもらえるようになった。イースタン・リーグでは、チーム3位タイの26試合に出場。

 「結構出させてもらっている中で、アウトでも内容は良い。今は結果より内容だからという風にコーチが言ってくれている。それはうれしい。見てもらっているなと感じます」

 山下航のプロ野球人生は始まったばかり。大声を出してアピールを続け、まずは支配下登録を目指す。(岡村 幸治)

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