大商大8連勝で2季ぶりV決めた!プロ注目・大西、連投も完璧救援

[ 2019年5月5日 18:23 ]

関西六大学野球春季リーグ戦 2回戦   大商大4―2神院大 ( 2019年5月5日    わかさ京都 )

優勝を決め、大西(左から2番目)を中心に喜びを爆発させる大商大ナイン
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 大商大が強さを存分に見せつけ、2季ぶり18回目の優勝を果たした。無敗の8連勝で勝ち点を4に伸ばし、京産大との対戦を残して優勝が確定。6月10日からの全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)への3年連続10度目の出場も決まった。

 大黒柱がチームを頂点へと導いた。今秋ドラフト指名候補の大西広樹投手(4年=大商大高)は3―0から2点を返された6回2死三塁の場面でマウンドへ。「後輩が頑張っていたので、絶対に抑えてやるという気持ちだった」。代打・加田悠真内野手(1年=明石商)をフォークで見逃し三振に取ると、両手でガッツポーズ。1本の安打を許すことなく最後まで3回1/3を投げ抜き、5つの三振も奪った。前日の1回戦で7回102球を投球したが「今日の方が感じは良かった」と疲労感はなし。会心の笑顔で、歓喜の輪の中心で揺れた。

 昨春まで4連覇。だが昨秋は勝率で上回りながらも、直接対決で勝ち点を落としたことが響き、京産大に頂点の座を譲った。昨秋リーグ戦最終節2回戦。第2試合を控えた大商大ナインは試合への準備を進めながら、勝てば優勝が決まる京産大の第1試合を見守るしかできなかった。主将の笹治健汰外野手(4年=近江)が当時を振り返る。

 「自分たちではどうにもならないことが余計に悔しかった。味わったことのない悔しさでした」

 主将を先頭に、ナインは屈辱を晴らすための方法論を練習量に求めた。正月休みを最後にオフはなし。キャンプ、遠征、練習試合等での「移動中がオフ」と徹底した。もちろん学業が優先だが、授業がない時は早朝7時30分から「ボールが見えなくなるまで」が練習時間。笹治は「お守りになった。あれだけやったんだから、あとはそれを練習で出すだけ」と胸を張り、大西も「練習は精神の安定。何も怖くないです」と穏やかな笑みで語る。主将は1―0の3回2死二塁、左越え2ランで勝利への流れを導いた。たくましさを増したナインが頂点へと駆け上がった。

 昨秋ドラフトで楽天から2位指名された太田光、中日から同6位指名された滝野要など主力が抜けたが、強さは変わらなかった。富山陽一監督は表情一つ変えずに言う。「抜けても大丈夫。ウチは層が厚いというのを見せたかった」。試合後は「嬉しいですよ。一試合一試合、トーナメントのつもりでやってきて、全員が一緒の方向を向いてやれたということ」と目尻を下げたが、胴上げは自らの信念に従い、行わないことを伝えていた。「一人が胴上げされるより、全員で喜んだらいいだけの話。相手もあるし、次に試合(第3試合)もある。監督が胴上げされるのもどうかなと思う」。礼儀を重んじて、静かに喜びをかみしめた。

 ナインの合言葉は「日本一」。事あるごとにそれを口にして、練習を進めてきた。絶対的練習量で鍛え上げられた分厚い戦力が全国の頂点目指し、一丸で戦う。

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