マー君変幻!新兵器ナックルカーブで3回零封 打者2人目から9者連続アウト

[ 2019年3月5日 02:30 ]

オープン戦   ヤンキース7―1タイガース ( 2019年3月3日    タンパ )

<ヤンキース・タイガース>オープン戦初登板で3回を1安打無失点に抑えた田中
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 ヤンキース・田中将大投手(30)が3日(日本時間4日)、オープン戦初登板となるタイガース戦に先発し、3回1安打無失点で勝利投手となった。手応えを深めたのが新兵器のナックルカーブ。従来のカーブより約6キロほど速く、縦に落ちる球で打者2人を打ち取るなど、メジャー6年目を迎え、進化を求める姿勢を打ち出した。

 先頭キャメロンは中堅手が目測を誤り三塁打とされたが、そこからは寄せ付けなかった。田中は初回2人目の打者から9者連続でアウトを奪った。5日前に雨で流れていたオープン戦初登板。確かな手応えが宿った。

 「いろいろと試しながら、結果も一応出たことは良かった。特にカーブでカウントが取れた。3イニングを通し、しっかりストライクが取れていた」

 テーマに掲げたカーブは打者10人のうち7人の初球に投じた。そして、新たに試したのが、カーブよりスピードが速く縦に沈むナックルカーブだった。

 初回2死三塁で4番ヒックスへの5球目。カウント2―2から80マイル(約129キロ)のナックルカーブで中飛に打ち取った。2回1死でも6番ロドリゲスに、カウント1ボール2ストライクからナックルカーブを2球連続で投じ、三ゴロに料理。通常のカーブは平均球速77マイル(約124キロ)だが、それよりも約6キロほど速い新兵器だ。習得に取り組み、ついに実戦投入した。

 田中はこれまで直球を含めて6球種を操ってきた。全ての球種の完成度の高さが強みだったが、スライダーとカーブでは平均球速で約11キロの開きがあった。ナックルカーブは、その空白の球速帯を埋める。メジャー6年を経た田中に対して、スプリットへの意識が強まる打者に対し、軌道も球速も異なる新球が決め球にも使えれば、引き出しは増える。文字通り七色のギアチェンジが可能だ。

 大リーグではフライボール革命でアッパースイングの打者が増え、スイング軌道に合わせにくい大きく縦に割れるカーブの需要は増す。ドジャース・前田も昨季からナックルカーブを導入している。

 「最初から求めすぎてもしようがない。滑り出しとしては良かったんじゃないかな」。あくまで冷静に及第点を与える姿には、貫禄と余裕すら漂わせた。

 ▽ナックルカーブ 通常のカーブの握りから、人さし指の指先をボールの縫い目にかけ、リリースでその指先を強くはじくのが一般的。中指と2本の指先をかける握りもある。“抜く”感覚で投げる通常のカーブに比べ、変化が大きくスピードが速くなるのが特長。元祖とされているのがオリオールズとヤンキースで活躍し、通算270勝を挙げたマイク・ムシーナ。今年1月に殿堂入りを果たした。日本球界ではオリックス、楽天で通算87セーブの加藤大輔が武器とした。現役ではソフトバンクのバンデンハーク、サファテ、森やオリックス・ディクソン、ヤクルト・五十嵐、館山らが投げる。

 ▼ヤ軍アーロン・ブーン監督 田中は普段の状況では投げない球をしっかり試せていた。

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