阪神・原口、不屈の支援活動 がん啓発グッズ発売で収益金を全額寄付

[ 2019年3月5日 05:30 ]

阪神の原口
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 大腸がんからの再起を目指す阪神の原口文仁捕手(27)が社会福祉貢献の活動に取り組むことが4日、わかった。2日連続で更新した自身のツイッター内で、大腸がん啓発チャリティーグッズを販売することを公表。「グッチブレス」と名付けたブレスレットの収益金を、がん患者支援団体に全額寄付する。懸命な闘病生活を続ける若虎が、未来へ向けて新たな一歩を踏み出した。

 復帰へ向けた強い思いが込められていた。前日3月3日は27歳の誕生日。節目の日を迎えた原口は自身のツイッターを更新して「良い1年にします!」と決意を新たにしていた。現在もリハビリ生活は続いているが、同じ病を抱える人たちへの支援に取り組むことを決めた。

 「『Move On! トモニミライヘ』ブレスレットの商品化を、事務所が実現させてくれました!利益の全額をがん支援団体に寄付いたします」

 2日連続で更新したツイッターで、社会貢献活動を始めることを公表した。きっかけは闘病生活を応援する目的で、仲間たちが作成したブレスレット。「常に前だけを向いていく」という原口の思いを英訳した「Move On!」が刻まれたものを、2月14日に手渡された。そのブレスレットの存在をツイッターで公表。すると、数多くのファンから問い合わせが殺到したという。

 「たくさんいただいた“欲しい”“着けたい”というメッセージは、励みでしたし本当にうれしかったです」

 過酷な闘病生活を支えるファンの後押しが若虎の背中を押した。26歳の若い年齢でがんを発病した経験から、早期発見と早期治療の重要性を痛感。切実な思いを形に変えるため、行動に移した。絆の証として「グッチブレス」と命名。「大腸がん啓発グッズ」として商品化され、販売することを決めた。

 数多くの方を支援するために「グッチブレス」の販売で得た収益金の全額を、がん患者支援団体に寄付する。自らも闘病中の身でありながら、「希望の星」となることを決断。つまり、啓発活動そのものが、自身に課せられた使命という位置づけだ。「誰かを喜ばせる」ことは矢野監督が掲げる基本方針の一つでもあり、原口は社会貢献という形で実現させる。

 「ファンを喜ばせたいという中に自分と同じ思いをしている人たちにもって(という気持ちで)帰ってくる」

 今春のキャンプイン前夜には、指揮官がその胸中を代弁するかのように早期復帰を祈っていた。現状では復帰へ向けて順調な回復ぶりを見せているという。今月中には公表後、公の場に初めて姿を現す可能性もある。再起だけを信じる不屈の男の笑顔が見られる日は、そう遠くない。

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