西武・森“防”妻宣言 “打てる捕手”から“勝てる捕手”へ

[ 2018年12月13日 05:30 ]

バッテリー賞の表彰式でイエローハットをかぶりポーズする西武・森(左から2人目)に笑顔を見せる(左から)西武・多和田、広島・大瀬良、会沢(撮影・三島 英忠)
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 スポーツニッポン新聞社が制定する「2018プロ野球最優秀バッテリー賞」(協力・一般社団法人電池工業会)の表彰式が12日、東京都文京区の東京ドームホテルで開かれた。パ・リーグは西武の多和田真三郎投手(25)―森友哉捕手(23)、セ・リーグは広島の大瀬良大地投手(27)―会沢翼捕手(30)が受賞。スポーツニッポン新聞社の河野俊史代表取締役社長から各選手に賞金100万円などが贈られた。

 「真の正捕手」を目指し、本格的に歩み始めた年となった。最多勝の多和田とともに手にした最優秀バッテリー賞に、森は心からの笑顔を浮かべた。

 「入団した年から打てる捕手を目指してやってきて、この賞を獲れた。来年も多和田さんと獲りたいですね」

 プロ5年目の今季は自身最多の74試合で先発マスクを任された。打撃でも打率・275、16本塁打、80打点。10年ぶりのリーグ優勝に貢献し、ベストナインにも選ばれた。来季に向け、ストイックな取り組みも開始。1週間ほど前から食事制限を始め、夕食を極力控え「胃を小さくしている」と明かした。84、83キロのベスト体重を維持し、新年を迎える。

 チームは圧倒的打力を誇る一方で、チーム防御率4・24はリーグワースト。「来年は防御率というものを、もっと意識しながらやっていきたい」とチーム防御率3点台に目標を設定。炭谷が巨人へFA移籍し、先発出場がさらに増す来季のテーマは「防」ぐだ。

 2歳年上の右腕とつかんだバッテリー賞。西口―伊東の3年連続受賞が最長だが、選考委員の有藤通世氏から「2人とも若い。5年連続で獲れる」と激励され、23歳捕手も神妙な顔でうなずいた。

 広島バッテリーも含めて最年少だが、壇上では森が主役だった。大瀬良の一番良いところを質問された会沢が「顔がイケメン」と答えると、多和田の一番の良さについて「まずは顔ですね。卵みたいな顔してる」と言って大ウケ。副賞の乾電池320本の使い道に2児のパパである会沢が「おもちゃをたくさん買いたい」と言えば、独身の森は「結婚して子供をつくっておもちゃをたくさん買いたい」と爆笑を誘った。

 状況判断と的確なトーク。和やかな空気をつくり出す好リード。「バッテリーで勝てたという試合を1試合でも多くつくりたい」。バッテリーにたんまりとパワーをため、森はさらなる成長を目指す。 (春川 英樹)

 ▽最優秀バッテリー賞 投手だけでなく捕手にもスポットを当てて球界最高の「バッテリー」を表彰するもの。第1回は91年で、今年で28回目。1年間を通じ活躍したことを最低条件に、投手は先発は10勝、救援は30セーブ、または30ホールドを目安とする。捕手はインサイドワークや盗塁阻止率、捕逸の少なさなどを基準に選考される。

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