筒香は大谷級 メジャー球団が広角大砲に熱視線 早くも来オフ“目玉”だ

[ 2018年12月13日 05:45 ]

DeNAの筒香
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 大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングは11日(日本時間12日)に2日目が行われ、来オフにもポスティングシステムを利用してメジャー挑戦するDeNA・筒香嘉智外野手(27)が早くも注目を浴びた。逆方向にも本塁打が打てることで、中軸を務められるという「大谷級」の高評価もあった。DeNAにポスティングを容認されれば1年後の争奪戦は必至だ。

 大物選手の移籍交渉が同時多発的に進行するウインターミーティングで、来オフに向けた情報も飛び交っていた。日本選手では筒香が熱視線を注がれている。会場を訪れたア・リーグ球団のスカウトは、ここ5年で156本塁打の大砲に太鼓判を押した。

 「メジャーの打線の中核を打てる。20本塁打は打てるし、アベレージも残せる。今のメジャーはシフトを使うが、反対方向にも大きいのを飛ばせる筒香には通用しない」

 最大の強みが逆方向への本塁打。1年目で中軸を任され、22本塁打を放った大谷の長所と重なる。04年に日本選手史上最多の31本塁打を放った松井秀喜氏も、15年の春季キャンプ訪問時に当時23歳の筒香を絶賛。「同じ年齢の頃を考えると彼の方がもっと柔らかい。逆方向にもうまく打てる」と話していた。

 先月末の契約更改で球団に「夢だった」とメジャー挑戦への思いを伝えた筒香。飛躍のきっかけは15年オフ、ドミニカ共和国でのウインターリーグ参戦だ。外国人特有の手元で動く速球。日本でも投げる投手が増え、最後まで球筋を見極めるため引きつけて打つようにした。外角球でも力が伝わるようになり、中堅から逆方向への打球が急増。16年には初の本塁打王に輝き、最近3年間での110本塁打中、実に約45%の49本を数える。

 ナ・リーグ球団のスカウトは「ドミニカに行ったのが良かった。“スイングが大きくては駄目”とコンパクトにし、スイングスピードも維持している」。異国での武者修行で培ったコミュニケーション能力も渡米後の武器だといい「スペイン語も話すようだし、米国人やラテン系の選手にも物おじしないのもいい」と話した。

 昨年の第4回WBCでは全7試合で4番を務め、打率・320、3本塁打、8打点と国際試合でも力を発揮。前出のア球団のスカウトは、現在27歳という点も「まだ若いし、こっちで長くやれる選手になると思う」と大きな魅力だとした。

 大谷級のパワーと技術に加え、さらなる進化が見込める年齢。これまで日本選手が届かなかった本塁打王への期待も夢物語ではない。来るべき「TSUTSUGOH」狂騒曲に向け、米球団の準備は既に始まっている。

 《逆方向の割合年々増加》筒香は本塁打王に輝いた16年、自己最多44本のアーチをかけた。このうち約34%にあたる15本が中堅から逆方向だ。昨季は28本、今季は38本と合計本数は及ばないが、中堅から逆方向への割合は昨季14本(50%)、今季20本(約53%)と年々増加。他球団が長打を避けるために外角攻めをしても通用せず、着実に進化を遂げていることが分かる。

 《対外国人投手主力級を攻略》筒香(D)は今季セ・リーグの規定投球回に到達した外国人投手4人に対し、通算52打数15安打(打率.288)、1本塁打、2打点。うちブキャナン(ヤ)とは12打数5安打(.417)、メッセンジャー(神)とは20打数6安打(.300)と攻略している。また、これまでパ・リーグのディクソン(オ)を通算5打数4安打(.800)、バンデンハーク(ソ)を5打数2安打(.400)、1本塁打と主力級を打ち込んでいる。

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