巨人・丸 異例の速攻“本丸”ジャイアンツ球場視察「早くここで動きたい」

[ 2018年12月13日 05:30 ]

ジャイアンツ球場を訪れた丸(撮影・森沢裕)
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 入団会見から一夜明けたばかり、異例の「速攻訪問」だった。広島から巨人にFA移籍した丸が、自主トレの拠点となる川崎市のジャイアンツ球場を見学した。「本当に心置きなく練習ができる環境。早くここで動きたいなと思った」と練習の虫がうずいた。

 近年のFA選手では陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、野上、山口俊、森福も初訪問は年明けの1月。年内に訪れること自体が異例だ。オフは主力も練習するファーム施設。スーツ姿で、トレーニングルームやロッカー、室内練習場などを約1時間見学した。

 豊富な練習量で知られる努力家。「年が明けてからは恐らくこちらで練習すると思う」と見据えた。入団交渉の席でも原監督らに「練習環境」について質問。前日の入団会見に同席した指揮官から「野球に対してフレッシュ。若い」と2年連続MVPに輝きながらもひたむきな姿勢を評価されていた。

 同球場で振る舞われた昼食は「ほうとう」で「おいしかったです」と笑った。太くて長い麺を、カボチャなどの野菜と味噌仕立ての汁で煮込んだ料理。「カープで11年頑張った。ジャイアンツでも11年頑張ろう」と原監督から言われた丸の、太く、長い、第二の野球人生が始まる。

 自主トレ中の阿部や村田ファーム打撃コーチにあいさつ。「実感が湧いてこなかったんですけど、徐々に徐々にジャイアンツの選手になったんだなと思ってきました」。若手やスタッフにも一礼し、両手で握手した。永遠の野球少年――実直な人柄が凝縮された施設見学だった。 (神田 佑)

 《近年のFA選手のジャイアンツ球場初訪問》

 ☆陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)(17年1月12日)自主トレを公開。「サンキューでーす」のパフォーマンスを封印し、未経験の打率3割を達成する目標を掲げた。

 ☆山口俊(17年1月17日)約2時間の練習で、最長30メートルのキャッチボールなど行い「初めてですが、施設などが凄かった」。

 ☆森福(17年1月23日)「あいさつができました。人見知りなので、以前から知っている吉川(光)がいてくれて助かった」と話し、同じ移籍組だった吉川光とキャッチボールなどで汗を流した。

 ☆野上(18年1月24日)ウエートトレーニング場の広さに驚き「エレベーターがあるのにもびっくりした」と笑った。

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