阪神・藤浪 初心に帰る 目指すは侍で西武・森とバッテリー再び

[ 2018年12月13日 05:30 ]

福井中学ボーイズの選手と笑顔で記念撮影する藤浪(中央)    (撮影・成瀬 徹)      
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 阪神・藤浪晋太郎投手(24)は12日、福井県福井市の金井学園角折グラウンドに隣接する室内練習場で、福井中学ボーイズ、福井工大女子野球部を対象にした野球教室に参加。ピュアな目で野球に向き合う学生から、逆転に大切なことを教わった。

 「この子たちみたいに野球ができればいいなと。プロは野球が仕事なのでいろんなものが見えたり、いろんなことがあったりしてどうしても神経を使ってしまい、楽しくなくなることがある。そういう意味で、自分の理想型じゃないかと」

 自らの言葉にグッと耳を傾け、真っすぐな目で質問してきてくれる。上達だけを願いプレーする姿勢に、藤浪も完全復活へのヒントを見いだしていた。同時に思い出したのは、大阪桐蔭時代の自身の姿だった。

 「真剣にやる中で、純粋に野球が好き。うまくなるにはどうすればいいかと考えてやっていたので」

 ポテンシャルを解放して頂点を極めた、3年春夏の甲子園大会連覇時は、そうだった。くしくも、矢野監督からは「ああいう顔で投げたらいいんちゃうか」と、高校時代を引き合いに出したアドバイスも受けている。「余計なことを考えるのではなく“どうでもええわ!”と思えるくらい吹っ切れてプレーできれば」。しがらみを打ち破れば見えてくるものがあるはずだ。

 原点回帰で復活を遂げた先に、見据える舞台もある。大阪桐蔭でバッテリーを組んでいた西武・森は先の強化試合で日の丸を背負い、この日は受賞した「最優秀バッテリー賞」の表彰式に参加するなど順調に階段を上っている。

 「侍ジャパンに選ばれたりして、バッテリーを組めたらいいですね。彼(森)はすごく高いレベルで野球をやっている。そういうところに行けるようにしたい」

 準備期間であるオフシーズンに「野球とは?」を考え直せた意義は大きい。全力で腕を振って目の前の打者を抑える――。当たり前だが、忘れがちな初心を持って、来季に備える。(巻木 周平)

 《質問コーナー「勉強は?」》野球教室で藤浪は、主に投手を相手に足の踏み出し方や下半身の使い方など細かい技術論を交えながら指導した。「キラキラした目で聞いてくれた。自分もプロ野球選手を見た時はそうだったので、そういう時期もあったなと思いながらやっていました」。質問コーナーでは野球の話だけでなく「勉強はしていましたか?」という問いに「中学1、2年の頃は5教科で430点とか。そこそこやっていましたね」と丁寧に答えるなど、言葉のキャッチボールでも交流を図った。

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