本命・小林に待った!到来捕手戦国G代 原監督「“ずぬけた力”が必要」

[ 2018年11月7日 05:30 ]

巨人紅白戦   白組5―3紅組 ( 2018年11月6日    サンマリン宮崎 )

紅白戦後、円陣の中で捕手陣に力強く言葉をかける原監督(左奥)(撮影・木村 揚輔)
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 巨人は6日、宮崎秋季キャンプで紅白戦を行った。4人の捕手が2組に分かれ、途中で守備を代わる形で出場。小林誠司(29=白組)が課題の打撃で2安打すれば、宇佐見真吾(25=同)、大城卓三(25=紅組)、岸田行倫(22=同)は肩で猛アピールした。5年ぶりのV奪回に向け、壮絶な正捕手争いが幕を開けた。

 正捕手の条件とは――。紅白戦後、原監督はハイレベルな要求をした。「ジャイアンツのレギュラーを張るには“ずぬけた力”が必要」。肌を刺す日差しのように、原タワーから熱い視線を向けた。

 今季チーム最多の95試合に先発した5年目の小林は白組の「3番・捕手」。5回に右前打、7回に遊撃内野安打と2安打し「もっと打てるように頑張ります」と力を込めた。強肩はリーグ1位の盗塁阻止率・341と一級品。打率・219の打撃向上に取り組む。

 強打の対抗馬も黙っていない。小林に次ぐ36試合に先発し、打率・265、4本塁打だった1年目の大城は紅組の「4番・捕手」で出場。4回に二盗を阻止し「イメージはできていた。打つ方、守る方でアピールしたい」。両足の歩幅をやや狭める新フォームに着手し、初回に中前打。アマ時代も含めて、公式戦経験のない一塁守備にも5回から就いた。

 この日、セ・リーグの来季日程が発表され、開幕カードはリーグ3連覇の広島とマツダスタジアムで戦う。敵地では今季2勝9敗1分けと呪縛に苦しみ、CSファイナルSでも3連敗したが、原監督は「いいカード。望むところよ」と言った。誰が、その開幕マスクをつかむのか――。

 四球で3出塁した3年目の宇佐見も6回に二盗を阻止。1年目の今季は1軍出場のなかった岸田も、6回に二塁走者をけん制で刺した。宮崎の外では、阿部が4年ぶりに捕手に復帰することが決まり、西武・炭谷がFA権を行使すれば獲得に乗り出す見通しだ。

 原監督は秋季キャンプでしのぎを削る4捕手に「切磋琢磨(せっさたくま)というところはある。今は(布陣の)組み立てなんかは考えていない」と促した。 (神田 佑)

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