前橋育英1―0で作新学院下し初戦突破 エース梶塚完封&堅守で4併殺

[ 2018年10月20日 14:14 ]

秋季高校野球関東大会1回戦   前橋育英1―0作新学院 ( 2018年10月20日    山日YBS )

<作新学院・前橋育英>前橋育英のエース梶塚(中央)と好守で貢献した一塁・吉沢(左)
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 前橋育英(群馬1位)が作新学院(栃木2位)を下し、初戦を突破した。

 持ち前の堅守を発揮して4併殺。7回に左太もも付け根に打球が直撃しながら、要所を締めて公式戦初完封したエース右腕・梶塚彪雅投手(2年)を盛り立てた。

 13年夏の甲子園で全国制覇した荒井直樹監督をして「4併殺はあまり記憶にない。作新学院さんは強攻してくるがゆえというのもあるが、ウチは常に“1試合3併殺を目指そう”と言ってきた。たとえエラーでもランナーが出れば併殺のチャンスと前向きにとらえられる。粘り強く守れた」と振り返った。

 守備を大事にする前橋育英らしさが出たのは1点リードの8回無死一、二塁のピンチ。一塁への強い当たりを吉沢彰斗内野手(2年)が体で止めると、すぐさま二塁へ送って刺す好判断で流れを断ち切った。「普段から練習していることができた。常の先の塁を刺すことを狙っている」と吉沢。指揮官も「吉沢のプレーは大きかった」と称えた。

 梶塚も「打たれてやばい!と思ったけれど執念で止めてくれた」と感謝。打球直撃の直後はあまりの痛みに動けず担架で運び出され「死ぬかと思った。でもこんなところで下がっていられないと思った」とこちらも執念でマウンドに復帰。直球を投げると痛みが走ったが、変化球主体に切り替えて逃げ切った。「最初から正面にいるようなポジショニングをしてくれる。ゲッツーを意識しながら、なるべくゴロを打たせようと低めに丁寧に、を心がけた。完封できて自信になった」と笑顔を見せた。

 11安打しながら1点に終わった打線について、指揮官は「次の課題」と準々決勝を見据えた。

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