34年ぶり日本一へ 広島・丸復調弾 緒方監督「完全にいい状態に戻った」

[ 2018年10月20日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルS第3戦   広島5―1巨人 ( 2018年10月19日    マツダ )

<広・巨>日本シリーズ進出を決め、ヒップタッチで喜ぶ鈴木(右端)ら広島ナイン(撮影・椎名 航)
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 セ・リーグ3連覇の広島が巨人を5―1で破り、アドバンテージを含む4連勝で2年ぶり8度目の日本シリーズ進出を決めた。丸佳浩外野手(29)が3回に第1戦に続く本塁打を放って貢献。第2戦の決勝弾に加えて再三の好守を見せた菊池涼介内野手(28)がMVPに輝いた。

 真っ赤に染まった本拠地の大歓声に後押しされて、ライナー性の白球は右翼席中段に吸い込まれていった。2点リードの3回2死から3番・丸が第1戦に続く一発。2ボールからの甘いスライダーを完璧に捉え、全勝での第一関門突破への流れを決定づけた。

 「2死走者なしだったので、振れるところを待っていた。甘い球をひと振りで仕留めることができました」

 自己最多の39発を記録した18年型打撃の奥義を短期決戦でも見せつけた。ファイナルS3試合で2本塁打を放ち、打率・400、出塁率・500。「安打の延長が本塁打という気持ちは変わらない」と言うが、貢献度はシリーズMVPの菊池に見劣りしない。

 決戦前はどん底だった。3連覇を決めた9月26日以降は8試合で28打数1安打。状態が案じられていたが、いざ気持ちが入ればこの通り。「開いた期間を有効に使えた。考えを消化しながらできたので、いい方向に行っていると思いたい」と手応えをにじませた。

 レギュラーシーズンで13・5ゲーム差をつけ、17勝7敗1分と圧倒した3位・巨人には負けられない。短期決戦でも力の差を見せつけ、先勝からの4連敗で敗退した昨秋CSの悪夢を吹き飛ばした。

 「自分はプレッシャーを感じていたが、選手たちはそれを全く感じさせず、伸び伸びとプレーしてくれた。すごい」。歓喜の祝賀セレモニー。緒方監督は選手を称え、大観衆に「チーム一丸、ファンとともに日本一を勝ち取りましょう!」と強い決意を示した。

 さあ、2年ぶり8度目の頂上決戦。日本ハムと戦った16年は2連勝後に4連敗し、悔し涙を飲んだ。ゆめゆめ二の舞いは演じない。丸は言葉に力を込める。

 「シーズン前からの目標がすぐ目の前に迫っている。自分たちの野球ができるように頑張っていきたい」

 今年こそリーグ3連覇の底力を見せつけ、34年ぶりとなる悲願の日本一へ。一丸となったチームの中心には、指揮官をして「完全にシーズン中のいい状態に戻った」と言わしめる背番号9がいる。(江尾 卓也)

 《無敗突破過去9チーム中5チーム日本一》広島がアドバンテージの1勝を含む4勝0敗でファイナルSを突破。2年ぶり8度目の日本シリーズ進出を決めた。前後期制時のパ・プレーオフと04年以降のPO、CSファイナルSを無敗で突破するのは15年のソフトバンク以来延べ10チーム目。セでは07年中日、13年巨人に次ぎ3チーム目となった。なお、過去9チームの日本シリーズの結果を見ると、5チームが日本一に輝いているが、広島も勢いを持続できるか。

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