工藤ソフト5割復帰 天敵上沢攻略、ハム戦連敗7で止めた

[ 2018年8月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―0日本ハム ( 2018年8月10日    ヤフオクD )

<ソ・日>お立ち台で「デスパイイネ!」と叫び笑顔を見せる千賀(左)とデスパイネ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは10日、日本ハムを5―0で下し、同戦の連敗を7で止めた。打線はアルフレド・デスパイネ外野手(32)の先制2ラン、中村晃外野手(28)の適時打などで効果的に得点を重ね、今季4戦4敗を喫していた日本ハム・上沢直之投手(24)を攻略。3投手による零封リレーでチームは2連勝を飾り、勝率5割に復帰した。

 114人の打者に対し、70球。今季4戦4敗を喫していた日本ハムの先発・上沢が、ソフトバンク打線に対して投じた初球ストライクの数だ。61%の確率で初球でカウントを取りに来る。5度目の対戦は、積極的なスイングが攻略の鍵だった。

 工藤監督が「相手に“違うぞ”というのを感じさせないと」と話していた通り、打者は簡単にストライクを与えなかった。1巡目は9人中、5人がファーストストライクにバットを出した。

 先制点は、最高の形で入った。初回2死二塁から4番・デスパイネは2―1から甘く入ったフォークを左中間席へ運んだ。2試合連続の24号2ランに「(上沢は)素晴らしい投手。過去は過去。新たな気持ちで入った。夏は自分にとって野球をやる一番いい季節」と笑った。

 中押し点は、好調な5番打者から生まれた。5回2死満塁。中村晃が1―1からしぶとく右前にはじき返す2点適時打。チームが苦しめられた天敵に対し、14打数5安打、打率・357と打ち込んでおり「(上沢は)いい投手ですから。(相性の良さは)たまたま。勝たないと上にいけない」と引き締めた。

 右足の上げるタイミングを模索しながらのシーズン。7月末からは開幕当初のように、早めに大きく上げる形に戻した。「早く始動したいので、いい感じに」と、13試合連続安打をマークし、8月は7試合で24打数11安打、打率・458の大当たりだ。

 上沢から奪った4得点と8回のダメ押し点は、すべて2死から。藤本打撃コーチは「2ストライクまでに何とか仕留めようと。上沢に苦手意識はなくなったと思う」と早仕掛けに納得の表情だった。チームは日本ハム戦の連敗を7で止め、7月17日以来の2連勝。勝率5割復帰に工藤監督は「今日は今日で終わり。明日はまた一から」と一戦必勝を誓った。

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