甲子園名物「かちわり氷」で静脈冷やせ!暑いアルプス席の熱中症対策は?

[ 2018年8月5日 07:50 ]

昨夏の甲子園でオーロラビジョンに映し出された熱中症予防の啓発動画
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 全国的な酷暑が続く中、「第100回全国高校野球選手権大会」が5日、開幕する。阪神甲子園球場がある兵庫県西宮市は最高気温35・8度の猛暑日予想。40度超えとされるマウンドと同じく、観客にとっても“最大の敵”が暑さだ。

 特に外野席や西日の当たる三塁側アルプススタンドは、強烈な日差しを浴び続ける“激アツ”ゾーン。満員の観衆が見込まれることから「人の熱気で体感気温はより高く感じるでしょう」と関係者が言うだけに、熱中症対策は欠かせない。

 有効策の一つが甲子園名物「かちわり氷」。それで「静脈をガッチリ冷やす」方法だ。かちわり氷は1袋に約400グラムの氷の塊が入って、200円(税込み)。付属のストローで溶けた水を飲むこともできる。1957年から60年以上愛され、1大会11万個以上売り上げている。

 環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、首筋や両脇、脚の付け根の前面など「体表近くに太い静脈がある場所を冷やすのが最も効果的」。大量の血液がゆっくり体内に戻っていくためだという。

 2015年から「熱中症ゼロへ」プロジェクトに取り組む一般財団法人「日本気象協会」も、冷却グッズをうまく使って静脈が通る部分を冷やすことを予防策に挙げる。開幕日から甲子園球場のオーロラビジョンで熱中症予防のポイントをまとめた啓発動画も流す予定。担当者は「選手だけでなく観戦する人も体調を万全にしておくことが実は大事。前日によく食べてよく寝て備えてほしい」と話している。

 主催する日本高野連もこの日、観客向けの対策を発表した。一、三塁側のアルプス席に持ち運び式のミストを3台ずつ配備。3、5、7回に学校関係者が散水して回る。また、大型扇風機11台を入場門や通路に配置。例年以上に熱中症を訴える観客が出ることを想定し、消防署と連携を取って緊急搬送できる態勢も整備した。

 夏100回の記念大会は史上最多56校が出場するため、試合数が増加。その分、応援団や観客数が膨らむのは確実。試合に熱中するためにも、クールな対策が求められる。

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