済美“サイン違い”の重盗で2回戦進出!中矢監督「結果的に良かった。こちらに運が向いていた」

[ 2018年8月5日 18:21 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第1日・1回戦   済美5―4中央学院 ( 2018年8月5日    甲子園 )

<中央学院・済美>4回2死一、三塁、一塁走者の済美・政吉が二盗の間に三塁走者・山田が本塁を狙いセーフになる(撮影・近藤 大暉)
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 “サイン違い”の重盗で、済美が2回戦進出を決めた。4回、3―2と勝ち越してなおも2死一、三塁。当たっている1番矢野の場面で、一塁走者の政吉がスタートを切った。中央学院の捕手が二塁へ送球。それを見た三塁走者の山田が本塁へ突っ込み、タッチをかいくぐって本盗を成功させた。

 思い切った作戦に見えたが、中矢監督は「二、三塁で矢野勝負にしたかった」と、一塁走者のみがスタートするサインだったと明かした。ところが、三塁走者の山田と、三塁コーチの山口貴はそう解釈していなかった。

 「捕手の二塁送球が投手の頭を越えたら、自信を持って行けと、三塁コーチに言われました」

 山田は先輩の指示通りに走り出し、貴重な4点目のホームを奪った。その直後に矢野に適時打が飛び出し、この回3点目、5点目まで入った。

 焦りにも似た山田の本塁突入には、伏線があった。1点を先制して迎えた初回の守り。1死二塁から3番青木の左前打で、本塁への送球を大暴投していた。打者走者が三塁まで進み、4番大谷の犠飛で逆転となる2点目を許した。

 「愛媛大会は観客も少なくて。(初回の左翼の守備は)三塁側が中央学院の応援席ということもあって、緊張をしていました」

 山田はスタメン唯一の1年生。責任を感じ、挽回のタイミングを狙っていた。4回の本塁突入は「自分のミスで取られた。取り返したかった」という気持ちの表れ。中矢監督は「結果的に良かった。こちらに運が向いていた」と、サイン違いがもたらした幸運に胸をなで下ろした。

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