阪神・北條 延長11回サヨナラ犠飛!今季最長5時間11分死闘にケリ

[ 2018年8月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10―9ヤクルト ( 2018年8月4日    京セラD )

<神・ヤ>延長11回1死三塁、サヨナラの左犠飛を放ち、ナインの祝福を受ける北條(中央)(撮影・北條 貴史)
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 阪神・北條史也内野手(24)が、4日のヤクルト戦(京セラドーム)で9―9の延長11回1死三塁からサヨナラ犠飛を放った。今季最長、5時間11分の激闘に終止符を打ってお立ち台に上がり、「最後の最後で、性格の悪い中谷さんが顔面に水をかけてきたので、むかつきました(笑い)」と、最後まで残ってくれたファンを、最大限、楽しませた。

 11回。糸原の一打で追いつきなおも1死三塁。カウント1―2からの5球目、石山の高めに浮いたフォークをコンパクトに捉え、左翼へ打ち上げた。「ラッキーだと思って。福留さんまで回さずに、“自分で決めてやろう”と」。強気が生んだ決勝犠飛。「水かけられたんですけど、その水が気持ち良かったです」。ナインの手荒すぎる祝福が、その喜びを増幅させた。

 同点の9回には無死一塁から犠打を命じられるも、最悪の投ゴロ併殺。「それが(原因で)、あの展開になった」と、何がなんでも取り返したかった。

 「ほんまに、いきなりでした。“あ、これや!”って」

 覚醒の瞬間はある日突然、訪れた。6月26日からのDeNA戦、横浜スタジアム室内練習場でのフリー打撃の最中。「ラスト5球で、めちゃくちゃスムーズにバットが出た。2年前の感覚。バットの出が良い、あの感覚です」。ブレークした16年の記憶が突如、蘇った。偶然の産物ではない。2軍暮らしだった4月に下したある決断が、根底にあった。

 「足を上げない“連ティー”の方がしっくりきてたんで。実戦でノーステップを試したら、結果も出たし、内容も良かった」

 踏み込んだ体勢を先に作って打つ、連続ティーがヒントになった。高校時代から足を高く上げることを基本線としてきたがその時を境に変更。ノーステップから改良を加え、今は小さく上げて、打ちにいく。「トップを作ることを意識しすぎて出にくくなっていた。変えてから、ずっと良いです」。103打数37安打の打率・359の好数字には、たしかな根拠がある。

 「久々に、投手陣を打線がカバーしたみたいな試合ができたんでね。本当に、乗っていきたいですね」

 今季6度目の延長戦を3度目のサヨナラ勝ちで制し、4位浮上。立て役者の若虎は、「明日に向けてすぐに寝ます。ありがとうございました!」と、いたづらっぽい笑顔で、激闘を締めた。

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