番記者が語る清宮 追い求めるのは世界一の“野球の華”

[ 2018年5月10日 07:47 ]

パ・リーグ   日本ハム8―2オリックス ( 2018年5月9日    京セラD )

<オ・日>2回、右越えソロを放つ清宮
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 高校通算最多の111本塁打を記録した早実3年時から清宮の取材を重ね、プロ入りした今季も日本ハム担当として追いかけるスポーツニッポン本紙の東尾洋樹記者(35)が、変わらぬ清宮の本塁打へのこだわりに迫った。

 野球の華は本塁打。清宮はそれを自覚しているからこそ、「大リーグで本塁打王」の夢を追う。4歳の頃に東京ドームで見たヤンキース・松井の本塁打は脳裏に焼き付いており、現在も大リーグで規格外の本塁打を放つヤンキース・スタントンのトレーニング映像なども参考にする。清宮も本塁打に魅了されてきた一人だからだ。

 早実1年時には「本塁打じゃなきゃ意味がない」とまで言い切ったこともある。プロ入りが決まった後にも「飛距離や、本塁打の数で“やっぱり清宮しかできない”ということができればと思っている」と言った。

 勝利につながる打点を重視しつつ、本塁打を追求する姿勢も変わらない。打撃フォームもいかに飛ばすかに力点を置いてきた。高1では、振り切った際にバットが右肩より下に来るコンパクトなフォームだったが、高3では大きくフォロースルーを取り、ボールを飛ばすフォームに改造した。

 記者は花巻東時代の大谷(現エンゼルス)も取材してきたが、2人に共通するキーワードは「世界一」だ。大谷は「メジャーのトップで長く活躍したい」と高校時代から夢ではなく目標とした。

 父・克幸さんに3歳から「世界を獲れ」と教育を受けてきた清宮にも、その姿は重なる。何より2人とも「野球が好き」で笑顔が似合う。

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