広島 2戦連続9回2死無走者から追いつかれた 岡田完封目前の悪夢

[ 2018年5月10日 09:35 ]

セ・リーグ   広島1―1DeNA ( 2018年5月9日    マツダ )

<広・D>9回2死、完封目前で同点打を浴び、降板する岡田。手前は生還した柴田
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 広島は9日のDeNA戦(マツダ)で延長12回の末、今季初の引き分けに終わった。1―0の9回、岡田明丈投手(24)が2死無走者から3連打を浴びて同点とされ8回2/31失点で降板。プロ初完封はならず、阪神・メッセンジャーに並ぶリーグ最多5勝目もお預けとなった。チームはサヨナラ負けした6日ヤクルト戦に続き「あと1死」から勝利を逃した。

 珍しく感情をあらわにした。自身初の完封勝利まで、あと1死から同点とされての降板。岡田はベンチに戻ると、帽子を叩きつけて悔しがったが、試合後は冷静に振り返った。

 「(9回は)少し力んでしまったのかなと。今はそう思います」

 1―0で迎えた9回も余力はあった。普段なら150キロ台を連発する剛腕が、この日は8回を終えた時点での最速は147キロ。丁寧な投球を意識し続け、最後の勝負どころでギアを上げた。9回無死一塁、筒香に対しフルカウントから全直球勝負の最後は最速150キロを外角に制球し空振り三振。スタートを切っていた一塁走者・宮本の二盗も阻止し一気に2死無走者となった。

 ただ、本当の試練はここからだった。ロペスと宮崎に連打を許し一、二塁。倉本には内角直球を、うまく中前にはじき返され同点とされ完封は夢と消えた。それでも、8回2/3を1失点。プロ最多10三振を奪う力投に緒方監督も責めることはなかった。「良かったよ、すごく。こういう勉強をしながら、勝ちの難しさをね(覚えてほしい)」とさらなる成長を促した。

 初完封はお預けとなったが、好投した事実は消えない。今季の経験に力投のカギは詰まっていた。前回3日巨人戦は8回2失点。「これぐらいの力感でゲームを作りたい。9回でも10回でもいけましたね」と今オフから取り組んできた脱力投法に手応えをつかんでいた。加えて、4月25日のDeNA戦で制球ミスから3被弾したことを糧に、球速を落とした“新スタイル”でDeNA打線を封じた。

 4時間28分の激闘の末、今季初の引き分け。チームは2試合連続で9回2死無走者から白星を逃す結果となったが、指揮官は「別に下を向くことはない」と言い切った。それは岡田も同じ――。この悔しさが成長への大きな財産となる。(河合 洋介)

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