「清宮は余裕がある」田中幸雄氏がエール 必要なのは何よりも経験

[ 2018年5月10日 09:16 ]

パ・リーグ   日本ハム8―2オリックス ( 2018年5月9日    京セラD )

<オ・日>2回、右越えソロを放つ清宮
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 日本ハムで1年目に本塁打を放った高卒ルーキーは、清宮で9人目となる。現役時代に「ミスターファイターズ」と呼ばれ、昨季まで2軍監督を務めた田中幸雄氏はデビュー戦の2打席目でアーチを放った。

 86年6月10日、南海戦(後楽園)で都城高の先輩である井上祐二からの一撃だった。清宮の7試合目を大きく上回るが、「自分と清宮は全然違う」と言う。「あの時は2打席目に高校先輩の井上さんからだった。ただ、ガムシャラにやっていただけ。今の清宮は余裕がある。ド緊張しているから、先輩が打たせてくれたようなものだった」と振り返った。

 4月中には2軍戦のテレビ解説で、清宮の本塁打を3本も見ている。高校通算111本塁打をマークした能力は「物が違う」と断言する。最大の特徴はヘッドスピードの速さだが、インコースに対応する感覚も優れているともいう。「バットのヘッドが立って出てくる。侍ジャパンの稲葉監督のような軌道でスイングできる」。今後必要なものは、何よりも経験だと指摘する。

 「(球界を代表するスラッガーとなった)筒香も柳田も、最初は打てなかった。高校時代に見たことのないキレのある球なのだから仕方ない。それでも、ずっと試合に出ていれば目も慣れるし、体も対応できるようになってくる。あとは経験だけ」。大きく育ってほしい。そんな期待をこめて、球団の後輩にエールを送った。

 ▼東京北砂リトル・日高淳二監督 周囲の期待に応えようとする子。一発打って気持ちも楽になったと思う。小6の全日本選手権で敬遠球を70メートルある左翼に本塁打したことは伝説。ケガさえしなければ結果はついてくるはずだから頑張って。

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