滋賀学園の背番10棚原 14回192球、2失点12Kの力投

[ 2017年3月23日 05:30 ]

第89回選抜高校野球1回戦   滋賀学園6―2東海大市原望洋 ( 2017年3月22日    甲子園 )

<東海大市原望洋・滋賀学園>完投勝利した滋賀学園・棚原
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 滋賀学園1年前の脇役が主役に躍り出た。昨春の選抜8強で沸いたチームにあって、棚原がマウンドに立ったのは2試合計2回1/3。それがこの日は背番号10ながら先発し自身最長の14回、192球も投げた。12奪三振の力投で東海大市原望洋のドラフト候補右腕・金久保にも投げ勝ち、お立ち台へ上がった。

 「疲れました。最後、やっと終わったのでホッとしました」

 背番号1の神村が腰の張りを訴えたため、今朝、大役を告げられた。序盤は抑えようと力が入り、5回までに2失点。だが尻上がりに調子を上げた。効果的だったのは縦のスライダー。「カーブとスライダーの(投げる)感覚をまぜた」というもので、中盤以降、決め球として使った。かと思えば、延長13回1死一、二塁で使ったのは直球。左飛と見逃し三振でピンチを脱し、14回の勝ち越しにつなげた。

 ライバルの存在が成長を後押しした。神村とは沖縄での中学時代、ボーイズで対戦経験があった。滋賀学園入学を決めたのは「神村が行くと聞いたので、高いレベルで競り合いたい」と意識してのこと。だが、昨春は神村の陰に完全に隠れ、昨夏は「2番手でいいやという甘えがあった」(山口達也監督)とメンバーにすら入れなかった。

 目の色が変わったのはそれからだ。体づくりから着手。白米はどんぶり4杯を必ず食べ、体重は昨夏から7キロ増の68キロに。球威が増すと、心に余裕が出てきた。昨秋の近畿大会準々決勝報徳学園戦は3安打完封。結果も出て春を迎えた。

 「目標はベスト4ですが、一戦一戦です」

 昨春を超える4強へ。生まれ変わった棚原が先頭に立って率いる。 (康本 園子)

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