侍J菊池 名手故にはまった落とし穴「反応できなかった」

[ 2017年3月23日 05:30 ]

WBC準決勝   日本1―2米国 ( 2017年3月21日    ドジャースタジアム )

<日本・米国>4回1死、イエリチのゴロを後逸する二塁手・菊池
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 侍ジャパン・菊池にとっては痛恨のミスだった。4回1死、イエリチの強烈な打球をグラブに当てて後逸。中前に転がる間に打者走者を二塁まで進め、先制点を失う原因をつくった。

 「僕のミスが悪い流れをつくってしまった。みんなが打たなければいけないと思ったかもしれない。悔しい」。そう言ったまま、唇をかみしめた。

 不運が重なった。初めてプレーするドジャースタジアム。前日練習は行ったが、この日は降雨のためグラウンドにシートが敷かれ、守備練習を行えなかった。濡れて球足の速くなった芝に加え、粗い土質の影響で微妙に打球もイレギュラー。昨年まで4年連続ゴールデングラブ賞を獲得した名手は「芝が滑る状態というのは頭に入っていたけど、反応できなかった。僕の力不足」と一切の言い訳を断った。

 初めてメジャーと対戦した14年の日米野球。華麗な守備を連発し、世界に存在を知らしめた。「メジャーの守備を見られるのが楽しい。いつもより、後ろに守れるし」。広大な守備範囲を持つ男の定位置は芝生の上。打球が速い外国人選手の場合は、さらに心持ち後ろに守る。失策時も守備位置は芝生の上だった。今大会、ビッグプレーで幾度も投手陣を助けてきた男が、それ故の落とし穴にはまった。

 「取り返したい思いでグラウンドに立っていた」と、0―1の6回1死ではN・ジョーンズの98マイル(約158キロ)直球を右中間へ一時同点ソロ。多くの選手がメジャーの投手の重くて動く球に苦しむ中、逆方向に放り込むパンチ力も見せつけた。「僕の野球人生の中でも教訓になるし、勉強にもなると思う」。リベンジを誓い、世界一を目指す戦いを終えた。 (桜井 克也)

 ▼奈良原ヘッドコーチ(失点につながる内野手のミスに)ミスは責められない。彼らの守備で助けてもらった部分は大いにある。

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