健大高崎11点大勝!山下が満塁弾&上野は代打弾

[ 2017年3月23日 05:30 ]

第89回選抜高校野球1回戦   高崎健康福祉大高崎11―1札幌第一 ( 2017年3月22日    甲子園 )

<健大高崎・札幌第一>7回、右越え満塁弾を放つ山下
Photo By スポニチ

 2年ぶり3度目の出場となった高崎健康福祉大高 崎(群馬)は1回戦で札幌第一(北海道)に11―1と大勝した。4番・山下航汰内野手(2年)が7回に大会史上23人目の満塁本塁打。8回には上野健助外野手(3年)が史上4人目の代打アーチを放つなど毎回の16安打と打線が爆発した。20日には前橋育英も初戦を突破し、これで群馬県勢が2校同時に初戦突破したのは桐生、前橋が出場した78年以来39年ぶりとなった

 7回2死満塁。ぐんぐんと伸びていく打球が右翼席へ着弾したのを見届けると、山下は一塁を回りながら拳を突き上げた。公式戦初本塁打が憧れの甲子園でのグランドスラム。高めに来たスライダーを強振し「完璧に捉えた。みんながつくってくれたチャンスで打てて、うれしかった」と笑みがこぼれた。

 大阪出身。羽曳野ボーイズ時代は4番として全国大会優勝も果たした。中学時代には何度も甲子園を訪れ、高校球児としてプレーすることを夢見た。「近くて遠い場所だった」。健大高崎の試合を観戦し、その野球に一気に引き込まれた。「ここで4番になって、甲子園に行きたい」と迷わず健大の門を叩いた。

 甲子園常連校で1年夏から4番を任されたが、おごることはなかった。道具運びも率先し、吉田二千佳マネジャーが「チームで一番謙虚」と話すほどだ。昨秋は打率・318をマークしてセンバツ出場に貢献。それでも満足せずに、冬場にはフォーム修正に着手。軸足の左足を2センチほど外側に開くように構え、体を回転しやすくしたことで力を最大限ボールに伝えられるようになった。年明けごろからようやくつかんだ新フォーム。これが満塁弾につながった。

 この日のスタンドに幼稚園からの友人の姿を見つけた。「昨日は雨で(日程が)延びたので来るか分からなかったけど、帰る時に手を振っていて気づいた」。地元の応援が力になった。アーチをかけたのは、山下だけじゃない。8回には代打・上野が直球を振り抜いて右越えソロ。夜中まで素振りしている努力を買われてベンチ入りを果たしたが「まさか打てるとは思わなかった。最後のとどめの一発を打てた。めっちゃうれしかった」と喜びを爆発させた。

 チームは大会直前にリードオフマンを務める湯浅主将が右手首を負傷し離脱するアクシデント。しかし、持ち前の走力でけん制を多く誘い、フルスイングで還す機動破壊を披露した。青柳博文監督は「相手が警戒してくれるのも機動破壊。直球が多くなって作戦が立てやすくなった。関東大会で打力の弱さを感じ、冬場の打撃を強化した成果が出た」と目を細めた。

 この日の盗塁はわずかに1。それでも圧勝できたことが、健大の強さを物語っている。 (松井 いつき)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2017年3月23日のニュース