【槙原寛己 WBC視点】メジャーリーガーの追加招集を探れなかったのか

[ 2017年3月23日 07:54 ]

WBC準決勝   日本1―2米国 ( 2017年3月21日    ドジャースタジアム )

<日本・米国>雨の中、力投する菅野
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 敗戦直後、ベンチ裏で侍ジャパンの選手らに会った。「明日から現実に帰ります」。そんな声を聞いた。一発勝負は紙一重。宮崎合宿からその姿を追ってきたが、選手はやり尽くしたと思う。特にメジャー軍団から計12三振を奪った投手陣は見事だった。

 テーマを持ち、それを確実に実行する。物事を着実に進めるための鉄則だ。強力打線を封じるための投手陣のテーマは「強気」。先発・菅野も直球、ワンシームを臆することなく内角に投げ込んだ。元々右打者の外角への制球は抜群。2回に4番アレナドから奪った三振も、内角を攻めてから一転、外角スライダーで仕留めた。生命線である外の出し入れがより生きた形だ。徹底した内角攻め。厳しいコースに投げ込めるだけの、投手陣の技量の高さも素晴らしかったと思う。

 それでも日本は勝てなかった。大会全体で言えば、日本も他国のようにメジャーリーガーを含めた追加招集の可能性を探れなかったのか、とは思う。WBCはいわば「いざ鎌倉」だ。最強の布陣を組むために模索する作業は、次回大会以降も続けてほしい。ただ今は、現実に戻る選手らに「お疲れさま」と声を掛けたい。(スポニチ本紙評論家)

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