【甲子園百景・春】滋賀学園 昨春8強の立役者が伝令で奮闘

[ 2017年3月23日 08:30 ]

第89回選抜高校野球1回戦   滋賀学園6―2東海大市原望洋 ( 2017年3月22日    甲子園 )

<東海市原望洋・滋賀学園>延長13回、マウンドへ伝令へ行く神村(左)
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 全てが順調にいくわけではない。2年半の高校野球生活で山があれば谷もある。昨年のセンバツでベスト8進出の立役者になった滋賀学園のエース神村は、延長14回の激闘で伝令役を務めた。

 昨秋だった。140キロのストレートを投げても指にかからない。切れが失われ、その間に同じ沖縄出身の棚原が台頭してきた。近畿大会の準々決勝、この試合に勝てばセンバツ当確ランプのともる大一番のマウンドに立ったのは棚原だった。

 「自分で気がつかないうちに68キロあった体重が63まで減っていました。筋力が落ちてしまっていたんです」

 2カ月間ノースローで体力強化に努めた。冬の厳しいトレーニング。寮に帰る道で趣味である天体観測が日課となった。「オリオン座がきれいに見えるんです」。神村は苦しいときに見た夜空を忘れないという。

 この日は腰の張りも考慮して、ブルペンにも行かなかった。伝令に送った山口監督は「神村の言葉には重みがありますから」と8回、延長13回のピンチにマウンドへ走らせた。「監督の指示の他に、気持ちで負けるなと伝えました」とナインを鼓舞。2回戦は「投げるつもりでいます」と表情を引き締める。名前は月光(ひかり)。復活する姿をオリオン座は見守っている。

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