阪神 履正社・寺島を一本釣りも “本命”創価大・正義ら競合必至

[ 2016年7月15日 06:30 ]

履正社・寺島

 今年も超変革ドラフトや。阪神の1位候補に、履正社(大阪)の寺島成輝投手(3年)が急浮上してきた。即戦力投手の補強をめざしているが、高校生でも藤浪クラスの評価なら即戦力と期待して1位候補に加える方針。昨年もアッと驚かせる高山指名で成功した金本阪神が、創価大・田中正義投手の大争奪戦とどう向き合うのか、注目だ。

 即戦力は、大学生や社会人だけとは限らない。高校生にも、スカウト陣が1年目から1軍で活躍できると評価する選手はいる。阪神のお膝元である大阪にもだ。最速148キロを誇り、高校生No.1左腕の呼び声が高い履正社・寺島だ。

 1メートル83、87キロのフィジカル面は、すでに完成形に近い。その恵まれた体格から投げ下ろす直球は球速以上の球威を兼ね備える。スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークと球種も多彩。今春の公式戦は計5試合26回1/3を投げて失点0と、高校生相手には格の違いが際立つ。近畿大会決勝の智弁学園(奈良)戦でも2番手で登板し、4回1安打無失点とセンバツ覇者を手玉に取った。スケールは今秋ドラフトの目玉である創価大・田中にも、決してヒケを取らない。

 それだけの逸材だからこそ、阪神は最後の夏で寺島の真価を見極める方針だ。球団幹部は「寺島君は高校生ですが、スカウトが即戦力として評価するなら1位入札候補になります。1年目から使えるというなら。地元の選手ですし。藤浪クラスというなら言うことはありませんからね」と期待を寄せる。大阪桐蔭を筆頭に、大体大浪商、関大北陽、近大付などがシノギを削る激戦区の大阪大会は、格好の試金石。その上で甲子園大会まで進出してくれれば、見極め材料には事欠かない。

 阪神は投手陣の整備を今オフの補強課題とし、今秋ドラフトでは即戦力投手を1位指名する方針を固めている。その筆頭候補として創価大・田中、東京ガス・山岡らをリストアップしているが、競合は必至。そこに今夏の活躍次第で寺島が加われば選択肢が広がるだけではなく、単独指名できるなら指名の可能性はさらに高くなる。

 今春の大阪大会準決勝の汎愛戦で寺島の投球を視察した和田シニアアドバイザーからも「(藤浪と)タイプは違うけど、セ・リーグでもこういう左の本格派はいない」と賛辞を送られた逸材。みずからクジを引き当てて1年目の藤浪の実力を知り、その育成に尽力した当時の指揮官が太鼓判を押すなら間違いはない。1年目から10勝を挙げてローテーション入りした藤浪と同等の評価なら…。履正社の今夏初戦は、16日の関大第一戦。猛虎のスカウト陣から大注目を集める夏となる。

 ◆寺島 成輝(てらしま・なるき)1998年(平10)7月30日生まれ、大阪府高槻市出身。小1から野球を始める。茨木東中では「箕面ボーイズ」に在籍し3年時に日本代表として世界一を経験。履正社では1年夏からベンチ入り。今春は大阪府大会、近畿大会優勝に貢献。最速148キロにスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークが持ち球。50メートル走6秒6。1メートル83、87キロ。左投げ左打ち。

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