「キドコロ待機中」Tシャツに込められた本当の思いは“下の文字”

[ 2016年7月15日 09:30 ]

5月18日の日本ハム戦の7回、代打で右中間越え1号3ランを放ち熱男と叫ぶ城所

 プロ13年目を迎えたソフトバンク・城所龍磨外野手(30)は今季の交流戦で15試合に出場し、12球団最高の打率・415を記録したほか、5本塁打、12打点、6盗塁で2年連続の最高勝率に大きく貢献し、何とMVPまでさらってしまった。昨年までこびりついた「守備要員」のイメージを拭い去ってみせたのだ。

 交流戦明けは調子を崩し、現在は再び「待機中」だが、この言葉も全国区になった。「キドコロ待機中」のTシャツが売り出されたのは2014年9月。15年1月に城所を神戸自主トレに呼び寄せたマーリンズ・イチローも同年2月のメジャーのキャンプで着用し話題を集めると、今季のブレークで拍車がかかった。

 ところで「キドコロ待機中」は球団のグッズ開発担当である山内勇一さんが、作り出した言葉。「スタメンでなくても常に準備を欠かすことのない選手です。その姿を見てグッズを作りたいと思いました。待機中のフレーズばかり注目されるようになりましたけど、僕はその下にある文字に思いを込めています」。

 そこには「READY TO GO!!」とある。「準備はできてるぜ」という意味だ。「待機中」だけに目をやれば控え選手の悲哀のようなフレーズに思われるかもしれない。だが、ベンチにただ座っているだけでなく、試合終盤に勝ちパターンとなり、守備固めへと走る背番号23の姿を応援する思いが、そのフレーズには刻まれていた。

 交流戦には「活躍中」や「覚醒中」などの新語も生まれたが、このブレークとMVPを祝って山内さんが考え出した新作グッズは「キドコロに夢中」のフェイスタオル。意味を聞いてみると鼻歌で返された。どこかで聞いたことのある曲。ビールのCMだ。EXILEの「ki・mi・ni・mu・chu」。「君に夢中~」歌うには「ドコロ」の部分を少し、早口にする必要にがある。(記者コラム・福浦 健太郎)

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