地震から3カ月 Honda熊本「感謝の気持ち」で都市対抗初戦突破を

[ 2016年7月15日 05:30 ]

ウオーミングアップをするHonda熊本ナイン

 第87回都市対抗野球大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催、スポニチ後援)が15日、東京ドームで開幕する。4月の熊本地震で被災したHonda熊本は、九州第1代表として2年ぶりに出場。17日に日本新薬と対戦する。ボランティア活動と野球を両立したナインに、同郷のロッテ・伊東勤監督、歌手・水前寺清子が応援メッセージを送った。

 4月の熊本地震から3カ月。Honda熊本は、復興を目指す地元の大きな期待を背負って本大会に臨む。熊丸武志主将は「感謝の気持ちを体で表現できたら」と強い思いを口にした。

 4月16日未明の本震直後。茨城県で行われていたJABA日立市長杯の予選リーグを棄権。フェリーとバスを使い地元へ戻った。国内唯一の二輪車製造拠点である熊本製作所は被災して操業休止。約700人の社員は狭山、鈴鹿など国内の事業所に8月の完全復旧まで移ることになった。

 「野球を奪われる感覚は初めてだった」と熊丸主将は振り返る。自主練習を経て、チームは4月21日に練習を再開。救援物資の仕分けや避難者の引っ越し作業の手伝いなど、ボランティア活動と練習を両立しながら、5~6月の九州地区予選出場にこぎつけた。勝ち上がった第1代表決定戦は荒西が2失点完投して、三菱重工長崎を6―2で下した。「自分たちは野球だけをやらせてもらっている。だから勝って狭山や鈴鹿に行っている人たちにも喜んでもらいたかった」と荒西。岡野武志監督は「野球ができる喜びを感じながら臨めた」と振り返る。

 10度目の出場。02年大会では準優勝も経験したが、まずは11年大会以来5大会ぶりの初戦突破を目指す。同じ熊本の鮮ど市場ゴールデンラークスの前崎純平内野手、三菱重工長崎から熊本・文徳出身の三小田章人投手らを補強選手としてメンバーに加えた。相手は強豪の日本新薬。「熊本の誇りを持って戦いたい」と岡野監督。特別な思いを胸に、夏の大舞台に挑む。

 ▼ロッテ伊東監督(熊本出身で実家が被災)Honda熊本のみなさんには勝ってくれれば励みになるけど、最後まで諦めないで一生懸命戦う姿を県民に届けてもらいたい。(地震後は)なかなか野球ができなくて出場も難しいような状況だったと思いますが、チームでボランティア活動もしてきたと聞いて、余計に1試合でも長くやってもらいたいという気持ちになった。当日は球場に行けないのが残念だが、応援しています。

 ▼水前寺清子(熊本市出身の歌手)12歳まで住んでいた、熊本市内に残っていた生家も地震でつぶれてしまっていてショックでした。ましてや、現在住んでいる家が被害を受けた方のお気持ちを考えると胸が痛みます。震災の後に大雨が降ったり、本当に大変だったと思います。でも、つらいことばかりは続きません。こんなことで負けられませんよね。先日、J2熊本の試合を見に行き「三百六十五歩のマーチ」を歌ってきました。その歌詞にも出てきますが、汗かきべそかき、復興に向けてみんなで歩いて行きましょう。熊本のみんなが、熊本の代表を心から応援しています。

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