死球食らっても7回1失点!菅野“ド根性”2年連続開幕白星

[ 2015年3月28日 06:21 ]

<巨・D>2回無死一塁、死球を食らう巨人・菅野

セ・リーグ 巨人3-2DeNA

(3月27日 東京D)
 ここに立ちたかった。昨秋はかすむほど遠かったお立ち台。大役を務め上げた巨人・菅野が上がると、東京ドームは大きな拍手に包まれた。

 「ベストではないけどいい投球ができてよかった。オープン戦で結果を出せず不安もありましたが、見返してやろうという気持ちだった」

 今年の菅野は絶体絶命のピンチで強かった。5回、1点を返され、なおも無死満塁。「開き直りもあった」と後続を3人で片付けた。代打・井手にはこの日最速150キロをマーク。4失点で勝った昨年とは違い、受け身にならずに腕を振った。原監督も「気持ちの部分で弱気にならなかった」と成長した姿勢を感じ取った。2回の打席でも左上腕に死球を受けたが、アイシングのスプレーすら受けずに一塁へ。気迫で相手を上回っていた。

 オープン戦序盤は内容も結果も振るわなかった。開幕投手を通達されたのは5回2失点に抑えた12日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の登板直後。原監督から「よし、行こう!」と指名された。くしくも2年連続となる福岡の地での通達。翌日、帰京した菅野が向かったのは都内にある昨年5月に死去した祖父・貢氏(享年78)の墓だった。

 福岡・三池工を率いて甲子園優勝を果たし、球史に残る名将となった祖父。手を合わせ、静かに目を閉じ「おじいちゃんの思い出の地でいい投球をして、開幕投手に指名していただきました」と報告した。昨季終盤には右肘を痛め、ポストシーズンに登板できなかった。チームも日本シリーズ進出を逃した。責任を痛感するとともに「日本一になって墓前に報告したい」という願いはかなわなかった。「けじめです」と約半年遅れで祖父に胸を張って報告できた。

 2年連続の開幕戦白星。2年以上は、球団では96年の斎藤雅樹(現投手コーチ)以来19年ぶりだ。「大きな財産になった。これから1年間、続けないといけない」。マウンドで見せた雄姿と試合後の言葉には、エースの自覚が感じられた。

 ▼巨人・小林(2年目で初の開幕スタメンマスク。菅野を好リード)特別な雰囲気があるので、回の先頭とかを慎重にいこうと思った。あすからまた頑張りたい。

 ▼巨人・斎藤投手コーチ(菅野について)最初から落ち着いて投げていた。(2年連続で開幕戦勝利も)まだまだ。完封しないとね。

 ≪19年ぶり4人目≫菅野(巨)が2年連続で開幕投手を務め、昨季に続き勝利投手。2リーグ制以降、巨人の開幕投手で2年以上の連続勝利は55、56年別所、77、78年堀内、93~96年斎藤雅に次いで19年ぶり4人目となった。菅野はシーズン序盤の3、4月に強く13年が3勝1敗、14年が5勝0敗。これで通算9勝1敗と春先は圧倒的に強い。

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