巨人・亀井の技 開幕戦第1打席で打撃フォーム変え久保撃ち

[ 2015年3月28日 05:30 ]

<巨・D>2回無死一塁、DeNA・久保から右越え2ランを放つ巨人・亀井

セ・リーグ 巨人3-2DeNA

(3月27日 東京D)
 巨人の亀井善行外野手(32)がDeNA戦の2回に今季の12球団で最速1号となる右越え2ランを放った。クイック投法に定評のあるDeNAの久保康友投手(34)から放った価値ある一撃。そこには、プロの技術が凝縮されていた。

 いつもの打ち方を捨てて、かけに出た。1―0で迎えた2回無死一塁。亀井は内角高めの直球に、とっさに反応した。貴重な追加点となる右越え2ランとなった。

 「ステップ幅を小さくして打つしかなかった。軸回転でうまく回転して打てました」

 DeNAの先発は昨季、3敗を喫した久保。塁上に走者を置いた際のクイック投法は「スーパークイック」と呼ばれ、タイミングが取りづらい。始動してから捕手が捕球するまで、1秒を切れば速いと言われるクイック投法だが、久保は0秒92というタイムを計測していた。実際、巨人打線は初回にファウルを6球打ったが、全て逆方向に振り遅れた当たり。普段と同じスイングをしていたのでは、振り遅れるのは明白だった。

 そこで亀井は打撃フォームから一つの工程を外した。一般的に打撃は(1)構え(2)テークバック(3)ステップ(4)スイング、という流れで構成されるが、その中から「テークバック」を捨てたのだ。タイミングを取る際、よく「1、2の3」と言われるが、亀井は「2の3ぐらいの感じ。2で待って3で打つイメージ」と振り返った。さらに通常よりも右足の横幅1足分、ステップを縮めた。ゴルフに例えるなら、パンチショット。初めから左足に体重を乗せ、その場でクルリと回った。

 打たれた久保は「うまく打たれた。イメージした通りの球。あんなにうまくさばかれるとは」と脱帽した。開幕戦の第1打席でいきなり自分の打撃フォームを変えるのは勇気がいる。しかし、亀井はその勇気を振り絞り、そして仕留めた。

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