涌井2球団で開幕勝利 6回無失点、岩隈以来10人目快挙

[ 2015年3月28日 05:50 ]

<ソ・ロ>6回6安打無失点と好投した涌井

パ・リーグ ロッテ3-1ソフトバンク

(3月27日 ヤフオクD)
 西武時代の12年以来、3年ぶりの開幕戦のマウンドで、ロッテ・涌井は自分の球を信じた。

 「自分の一番の球は真っすぐ。それで打たれたらしようがない」。初回2死満塁、3回2死一、三塁はともに長谷川を直球で空振り三振に仕留めた。6回も1死一、二塁から代打・明石と今宮を「きょう一番の球がいった」と直球で連続三振。この日の最速は147キロ。4三振は全て得点圏に走者を置いた場面で、全て直球だった。6回を6安打無失点。2球団で開幕投手で白星を挙げた。

 2月の沖縄・石垣島キャンプ。伊東監督と担当記者の懇親会が開かれた。2次会のカラオケに飛び入り参加した涌井は、指揮官から「今季の抱負」を振られるとマイクを握って「今年は~、開幕投手で~、最多勝獲るよ~」。照れを隠すように外国人のような発音で話すと、指揮官は「よく言った」と拍手を送った。

 西武時代からの教え子の力投に指揮官は「力強い球だった。自分がエースという自覚が出てきたんだろう」と目を細めた。昨季は福岡で開幕3連敗を喫したが、涌井は「今年は3連勝して千葉に帰るつもり」。エースの言葉は力強かった。

 ≪岩隈以来10人目≫涌井(ロ)が自身6度目、移籍後初の開幕投手で勝利を挙げた。涌井は、古巣の西武でも09~11年に3年連続勝利投手。2球団で開幕投手を務め勝利を挙げたのは04年近鉄、05年楽天で勝った岩隈以来10人目。パで開幕投手として通算4勝は、稲尾(西鉄)と並び4位タイとなった。

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2015年3月28日のニュース