聖光学院・船迫 5安打2失点完投 9回連続死球も「攻めた結果」

[ 2014年8月19日 15:00 ]

佐久長聖戦に先発した聖光学院・船迫

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 聖光学院4―2佐久長聖

(8月19日 甲子園)
 2点リードの9回2死から連続死球で一、二塁。一発が出れば逆転サヨナラ負けの状況だったが、聖光学院のエース船迫は動じなかった。

 「(死球は)どんど攻めていこうと思った結果なので。最後まで、ぶっ倒れるまでやり切りることができました」。金沢を空振り三振に仕留め、5安打2失点完投でチームを4年ぶりとなる3回戦へ導いた背番号1は胸を張った。

 初戦の神戸国際大付は背番号18の2年生左腕・今泉が先発し、船迫は救援でのマウンドだった。「2年生が堂々としているので、自分も3年生として堂々と投げたかった」という船迫。初回は「緊張して腕が振れず」先制点を許したが、徐々に調子を上げた。

 斎藤監督は「終盤(追加点を)取りぱぐったのでピンチはあると言っていた。9回は同点まであると準備をしていたが、(船迫に)最後まで頑張ってもらいたいと念じながら見ていました」と苦笑いしつつ、「カーブが有効だった。スライダーにタイミングが合っていたが、カーブを使い出してからピッチングに流れできてきた」と、修正したエースをほめた。

 3回戦は今大会No.1のチーム打率4割9分1厘を誇る近江(滋賀)との対戦だが、聖光学院も4割6分1厘の強打のチーム。指揮官は「打ち合いになるか、どういう試合になっても、食らいつく野球をしたい」と意気込む。戦後最多に並ぶ8年連続出場、悲願の頂点に向かってエースの奮闘は大きな収穫だった。

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