キューバ選手 来季シャッフルも…基本は単年契約、日本球団が再入札へ

[ 2014年8月19日 06:00 ]

巨人のセペダ

 キューバ政府の海外選手派遣解禁を受け、日本球団に移籍した巨人のフレデリク・セペダ外野手(34)ら4選手が来季は所属球団がシャッフルされる可能性があることが18日、分かった。より条件の良い契約を優先するキューバ政府スポーツ庁の意向によるもの。4選手はいずれも今シーズン終了までの契約で、一度キューバ国内リーグの所属に戻り、来季に向けては日本球団による「再入札」が行われる方向だ。

 来季はキューバ勢の分布図が一新される可能性が出てきた。キューバ政府に近い球界関係者が「キューバ選手は国家公務員で、移籍球団もスポーツ庁の意向が強い」とし、「(同庁は)オフには一度選手をフリーにして新たな球団と契約させる意向」と明かした。

 キューバ政府は昨年9月に自国選手の海外移籍容認を発表。亡命による人材流出を懸念し、政府公認のリーグに限って移籍を解禁した。日本野球機構(NPB)が主な対象で、今年4月に巨人が移籍1号としてセペダと契約合意。5月にはDeNAがグリエル、7月にはロッテがデスパイネと、同国のスター選手を相次いで獲得した。巨人は7月には将来性を見越して、20歳の右腕・メンドーサとも契約した。

 キューバ選手に関しては、通常の外国人選手とは獲得手続きが異なる。選手は全員がアマチュアで身分は国家公務員であるため、同国スポーツ庁が窓口になる。日本球団は獲得を希望する戦力のタイプやポジションをキューバ政府に伝え、同庁が提示する移籍可能選手リストから選ぶか、同国内で行われるトライアウトを視察して、具体的な契約交渉に入る。

 キューバ政府は単年契約を前提としており、全選手が今シーズン終了時点でいったん契約が終了する。複数年契約を行わない理由として、移籍解禁がキューバ政府による外貨獲得の国策であることが挙げられる。選手は年俸の20%を国に納めるとされる。今季はある程度、日本球団の希望や環境を優先して移籍を実現させたが、来季はより高い金額を提示した球団へ選手を派遣する可能性が高い。また、目的の一つには日本野球をキューバへ還元するという側面もあり、多くの球団とのパイプづくりをしたい考えだ。

 NPBは米国、韓国、台湾、中国との間に「選手契約に関する協定」を締結しているが、いずれも大リーグ機構(MLB)など、NPBと利益が相反する商業的組織が相手。キューバ政府との間に「協定」は存在せず、現状は同国の意向に従わざるを得ない。シャッフルの末にデスパイネが巨人で、セペダがDeNAでプレーする。来季はそんな光景を見ることになるかもしれない。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2014年8月19日のニュース