阿部、激闘制す勝ち越し2ラン「まさか入るとは思わなかった」

[ 2014年8月19日 22:50 ]

<ヤ・巨>延長11回2死二塁、勝ち越し2ランを放った阿部(左)を出迎える原監督(中央)

セ・リーグ 巨人6―4ヤクルト

(8月19日 神宮)
 一度は逆転され、追い詰められた。だが、粘った。決勝の勝ち越し弾を放った巨人・阿部は「みんなで勝った1勝」と胸を張った。

 同点で迎えた7回に2点を勝ち越しながら、その裏に逆転3ランを浴びて試合をひっくり返された。それでも9回2死一塁。長野が放った打球は高いバウンドで三塁線を抜き、一走・大田が生還。土壇場で追いついた。

 そして迎えた延長11回。阿部がひと振りで決めた。長野がこの日4安打目となる中前打から2死二塁の好機。ヤクルトの左腕・久古の外寄りの直球を弾き返すと、打球は左翼席へと吸い込まれた。

 「なんとかヒットになればいいなと思っていた。まさか入るとは思わなかった。いい感覚で打てたので、ランナーを還すことができて良かった」と阿部。淡々とした口調の中にも充実感を漂わせた。

 その裏の守りでは、17日の広島戦(マツダ)で2点リードの8回に登板しながら2/3回を5安打3失点と崩れた山口が登板し最後を締めた。2死後に、原監督自らマウンドに出向いた場面については「(何を話したかは)言えません」と阿部は語らなかったが「山口は前回打たれてますし、お心遣いだと思います」と振り返っていた。

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