ドンドン走れるワケ 健大高崎「盗塁は技術より心理」

[ 2014年8月19日 05:30 ]

<高崎健康福祉大高崎・利府>8回2死一塁、高崎健康福祉大高崎・脇本はこの日4個目となる二盗を決める

第96回全国高校野球選手権2回戦 高崎健康福祉大高崎10―0利府

(8月18日 甲子園)
 走塁技術を選手に叩き込んだのが、就任8年目の高崎健康福祉大高崎の葛原(くずはら)毅コーチだ。

 同コーチによると、(1)体幹を鍛えて走れる体をつくる(2)上体が起き上がらない正しいスタート姿勢を覚える(3)けん制球に反応できる感覚を養う(4)実戦でとにかく盗塁を試みる、と順序立てて練習していくという。

 試合でスタートを切らなければ、「何で行かないの?」と怒る。一方で、積極的な姿勢が見えれば盗塁死、けん制死も「オーケー」だ。モットーは「盗塁は技術よりも心理」。例えば一度ボークを取られた投手は、けん制を何球も続けて投げられない、など「けん制が来ない状況」を察知することも大事と説く。

 また「今までは打てないから走塁と思っていたが、全く逆。走塁をしたいなら打てないと駄目」と説明。打撃部門は生方啓介部長が中心になって鍛え、この日は15安打。打力と走塁技術がかみ合ってこそ「機動破壊」となる。

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2014年8月19日のニュース