ダル 進化のエコ投球 7回0封わずか89球、最速500K到達

[ 2014年4月8日 05:30 ]

<レイズ・レンジャーズ>今季初登板初先発で初勝利のダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ3―0レイズ

(4月6日 セントピーターズバーグ)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が6日(日本時間7日)、レイズ戦に先発で今季初登板。初回に大リーグの先発投手史上最速となる通算500奪三振を記録するなど、7回を89球、7安打無失点、6奪三振の好投で今季初勝利、メジャー通算30勝目を挙げた。首の寝違えで開幕投手を回避し、実戦登板は3月16日のホワイトソックスとのオープン戦以来、21日ぶり。ぶっつけ本番で、大リーグ3年目の貫禄を示し、3年連続で自身の初登板を白星で飾った。

 毎回安打を許し、得点圏にも4度走者を背負った。それでも、ダルビッシュは最後まで得点を与えなかった。

 「出来過ぎじゃないですか。これだけ投げてなくて、7回も投げられたので良かった」

 0―0の8回、均衡を破るアンドラスの2ランが飛び出すと、ベンチで両手を突き上げた。

 この日に故障者リスト(DL)から復帰。21日ぶりの実戦マウンドでも、冷静にレイズ打線を見極めていた。「向こうは結構打ち気だったので、あまり力まず、コースだけを気を付けた」。3回2死二塁では3番ゾブリストを高めのつり球で空振り三振、5回1死二、三塁は昨季ア・リーグ新人王のマイヤーズをボール気味の内角球で一飛に。得点圏に走者を背負ってから10打数無安打と真骨頂を発揮した。

 大リーグ3年目の今季。オープン戦から試してきたのが、“奪三振の魅力を失わずに球数も抑える”という新たなスタイルだった。昨季は両リーグ最多の277奪三振を記録する一方で、打者1人あたりの球数は4・10。これは規定投球回に達した投手の中で3番目に多く、三振を奪うたびに球数が膨らんで交代が早まってしまっていた。

 この日は「追い込んだら勝負にいく、というのは(本来の)自分のスタイル。それがうまくはまった」と振り返ったように、3回までに奪った6三振のうち、5個が3球三振だった。外角低めへの制球力を武器に、特に2回は無死一塁から3者連続3球三振。89球で7回を投げ終え打者1人あたりの球数は3・07球。これは昨季に最も少なかったアローヨ(現ダイヤモンドバックス)の3・49をもしのぐ数字だ。

 その三振は、初回に先頭から2者連続三振で節目の500に達した。401回2/3投球回での到達は、大リーグ先発投手最速記録。「自分がこっちに来たのは20、21歳ではないので、若い時からやっていたほかのメジャーの選手と比べるのは違うのでは」と言いつつ、「それだけ健康に投げてきた証拠」と位置付けた。

 開幕投手の栄誉は、3月20日に起きた首の寝違えで手放した。「肩肘の故障なら別だけど、寝て、起きてだから。残念に思うこともできない…」。やり場のない思い。抱え続けた?藤は「休んで球も走るかな(などと前向きに)捉えるようにしてからスムーズにいった」と時間をかけて胸の奥深くに沈めた。チーム開幕6試合目でのエースの帰還。ダルビッシュの2014年シーズンが「快幕」した。

 ▼レンジャーズ、ロン・ワシントン監督 ストライクを投げることで試合そのものをコントロールしていた。3週間も試合に投げていないのに、いつものユウ(ダルビッシュ)だった。

 ≪30勝到達1位は松坂≫ダルビッシュは通算62試合目で30勝に到達。これは、97年ドジャースの野茂英雄に並ぶ日本人投手では2番目に速いペースだ。ちなみに、メジャー3年目の初登板での達成というのも共通している。日本人投手で最速はメジャー2年目の08年レッドソックス松坂(現メッツ)で、8月19日オリオールズ戦で達成。通算54試合目だった。

 ≪救援最速は376回1/3≫ダルビッシュの500奪三振到達は、01年カブスのウッドを3イニング上回る401回2/3で先発投手では史上最速に。救援投手では07年エンゼルスのロドリゲス(現ブルワーズ)が376回1/3で達成するなど先発より速いペースの投手がいる。

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