夏3度全国制覇の龍谷大平安 センバツ初の決勝進出 伏兵1番が千金2ラン

[ 2014年4月2日 05:30 ]

<龍谷大平安・佐野日大>7回1死二塁、田嶋から右翼線に適時三塁打を放つ徳本

第86回選抜高校野球大会準決勝 龍谷大平安8―1佐野日大

(4月1日 甲子園)
 1908年創部の歴史を誇る龍谷大平安をセンバツ初の決勝に導いたのは、意外な一発だった。

 「自分でもびっくり。これまでチームに迷惑をかけていたし、やっとここで挽回できた」

 50メートル5秒8の俊足が自慢のリードオフマン、徳本はそう振り返った。2回に1点を先制し、なお2死二塁。ここで右翼席に公式戦初アーチを叩き込んだ。準々決勝を終えて13打数3安打と苦しんできたが、大会屈指の好投手・田嶋のスライダーを完璧に捉えた。

 左打者の肩口から内角に入ってくるスライダーに対して体を開かず、すくい上げた技ありの打撃はチームの結束力の表れだった。中軸を打つ中口は大会序盤、本調子でない徳本に「テークバックが大きくなって、顔がそっぽを向いている」と助言した。最後まで球から目を離さない意識で打席に入り、好結果を残した徳本は「仲間同士、言い合えるのは今年の平安の絆」と胸を張った。

 冬場の成果でもあった。ウオーミングアップは、しなやかな筋肉をつくり出すために、腕立て伏せや腹筋、ブリッジ歩行などが組み込まれ、約2時間をかけた。練習の合間におにぎりを食べる工夫もあって、体重も4キロ増えて72キロに。大一番で値千金の一発を打つ下地をつくった。

 93年からチームを率いる原田英彦監督は「やっとここまで来たなという思い」と感慨深げに言った。決勝の相手は昨秋の近畿大会準決勝で11―7で打ち負かした履正社だ。「このチームは日本一に向かってやってきた。履正社は本当に負けたくない相手。1着と2着では全然違う。1着を取りたい」と指揮官。打撃戦は望むところ。徳本も「うちは打線が売りのチーム。絶対に打ち負けない強い気持ちでいく」と闘志をたぎらせた。

 ▼衣笠祥雄氏(龍谷大平安OB、1964年度卒)びっくりしました。今年のチームは野球をよく知っている。監督がよく教育したと思いますね。勝利への執念もある。先手を取られてもじわじわ追い上げて追い越す。大量点を取っても油断することがない。素晴らしいチームですね。私は3年の春夏ともにベスト8止まり。平安は春は一度も優勝していませんからね。これまではベスト4から先へは行っていなかったから歴史に残るチーム。ここまできたら何とか頑張って優勝してほしいですね。

 ▼西武・炭谷(龍谷大平安OB、05年度卒)良かったです。あすも勝ってほしいです。

 ◇近畿▽準決勝
 (13年11月2日 佐藤薬品スタジアム)
龍谷大平安(京都)
 000 400 421―11
 003 201 100―7
履 正 社(大阪)
 (龍)高橋奎、犬塚―高橋佑
 (履)永谷、林、本城、溝田―八田
 [本]吉田、八田(履)

 ▽昨秋近畿大会準決勝VTR 龍谷大平安は4―6の2点を追う7回。4番河合の適時打や押し出し四球などで一挙4点を奪い逆転。8、9回にも追加点を奪い、投げては高橋奎から犬塚への継投で逃げ切った。履正社は先発の永谷が7回に崩れ、林ら救援陣も相手の勢いを止めることができなかった。

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