イチロー 開幕スタメン落ち決定も「それをしない僕は僕ではない」

[ 2014年4月2日 05:30 ]

守備練習するイチロー。後方は田中

 大リーグは31日(日本時間1日)、各地で13試合が行われ、本格的に開幕した。ヤンキースは1日(同2日)にアストロズと開幕戦を行うが、メジャー14年目のイチロー外野手(40)は先発メンバーから外れた。開幕戦でのスタメン落ちは、胃かいようで故障者リスト(DL)入りした09年を除けば、日本時代から通じてプロ1年目の92年以来。現実を受け止めながらも、定位置奪回へ静かな闘志を燃やした。

 開幕前日の公式会見。ジョー・ジラルディ監督が発表した開幕オーダーに、イチローの名前は最後まで出なかった。

 WBC直後に胃かいようを発症し開幕から8試合欠場した09年を除けばメジャーでは初めて開幕戦をベンチで迎える。イチローは現実を受け止めた上で新シーズンに臨む決意を語った。

 「だからといって僕が毎日やっていくことに変わりはない。それをとにかく重ねていく」。この日は中堅に入って守備練習を行った。アストロズの本拠ミニッツメイド・パークは中堅後方に独特の傾斜がある。過去に7試合しかプレー経験がない球場だけに、準備に抜かりはなかった。

 試合への準備。先発であろうと、控えであろうと、その信念は変わらない。「どこかで(準備する気持ちを)切らしてしまえば本当に切れてしまう可能性がある。そこは大事にしたいし、それをしない僕は僕ではない」。日米通算4020安打を積み重ねてきたプライドをのぞかせた。

 現時点の構想では、新加入のエルズベリー、ベルトランらに次ぐ5番目の外野手としての位置づけ。自己ワーストの打率・262、136安打だった昨季から、さらに出場機会が減ることが予想される。しかし、エルズベリーはキャンプ中から右ふくらはぎ痛を訴えて万全ではなく、40歳に定位置奪回へのチャンスは十分に残されている。

 盟友ジーターが今季限りでの現役引退を表明していることも、気持ちを奮い立たせる。「最後の年にいられること、やっぱりそれなりの感情がありますね」と感慨深げに言った。「毎年チャレンジと言っていますけど、確かにスタートの時点ではそういうことが言えると思いますよ」。メジャー14年目は静かな開幕となるが、イチローは逆襲の時をうかがっている。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2014年4月2日のニュース