松坂 目覚めの2被弾 その後は変化球で活路「やっぱりメジャーだなと」 

[ 2013年8月25日 06:00 ]

<メッツ・タイガース>2回2死一、三塁、カブレラ(左)に左越え3ランを浴びた松坂

インターリーグ メッツ1―6タイガース

(8月23日 ニューヨーク)
 インディアンスからメッツに移籍した松坂大輔投手(32)が23日(日本時間24日)、タイガース戦で移籍後初先発したが、5回を6安打5失点で今季初黒星。レッドソックスに所属した昨年10月3日のヤンキース戦以来、324日ぶりのメジャー復帰戦は、ホロ苦いものとなった。ただ3回以降は緩いカーブを軸に3イニング連続3者凡退。収穫も手にし、残り少ない登板機会での巻き返しを誓った。

 試合後の会見。メッツの帽子をかぶって会見場に現れた松坂は、地元メディアに約15分、日本のメディアに約30分対応した。ふさぎこむ顔はない。時折、笑みをこぼす場面すらあった。

 「いいスタートだとは思えないですけど、カブレラとかフィルダーとか。ああいう打者と対戦して打たれて、やっぱりメジャーだなと。自分が立ちたかったのはこの場所だと思った」

 22日に正式契約を交わしたばかり。だが、右肘痛で戦列を離れたメヒアの代役としてチームからこの日の先発を打診された。4回5失点だった3Aノーフォーク戦から中3日。それでも先発マウンドに立った。初回。約3万人の大声援を受け、一気に気持ちが高揚した。「予想していた以上に緊張しちゃいました。軽いというか地に足が着いていない。自分の中では初めての感覚。どういう感じで投げているか、正直分からなかった」。2番のハンターに左越え本塁打を浴び先制点を許すと、2回には昨季3冠王のカブレラに41号3ランを打たれるなど、早くも5点を失った。

 だがこれで「目が覚めた」。直球は140キロ台中盤にとどまったものの、3回以降は110キロ台後半のカーブを軸に据え、今季リーグトップの平均5・1得点を誇る強力打線を相手に3イニング連続3者凡退。中3日とあり、90球の球数制限が設けられていたが、86球で交代した。「次に望みを持てる終わり方ができた」と収穫も口にした。

 悔しさを乗り越えてこの場所に戻ってきた。イ軍では実は1度だけ昇格のチャンスがあった。今季初めて93マイル(約150キロ)を計測した4月28日のポータケット戦後。イ軍は昇格を予定していたが、松坂は左脇腹を痛め離脱。つかみかけた座を失い、しばらく落胆の色を隠せなかった。

 久しぶりのメジャーのマウンドはホロ苦い内容となったが、次戦までに修正できる。そんな手応えも感じた。球団はシーズン終了まで登板機会を与えることを明言したが「先を見る余裕はない。目の前の1試合を大事に投げていきたい」。まずは次戦が真価の問われる一戦となる。

 ▼タイガース・ハンター レッドソックス時代のビデオを見て研究はしていたよ。昔のような球速はないけど、投球術を持っている投手。特に変化球の切れは変わっていない。

 ▼同・マルティネス レッドソックス時代に彼とバッテリーを組んだ時は、もっと直球に切れがあった。きょうはきれいな真っすぐが多くて、高めにも浮いていた。うちの強打者たちは失投を見逃さないからね。

 ≪松坂のメジャー復帰までの経過≫

 ☆12年10月3日 レッドソックスでの最後の試合。ヤンキース戦に先発も2回1/3を5失点KO。「残れるなら残りたいが、その可能性は限りなくゼロに近いと思う」

 ☆13年2月10日 インディアンスとマイナー契約で合意。背番号は20に。

 ☆同13日 他の選手より1日遅れてキャンプイン。「プロに入った時(99年)以来、ポジションを奪い取っていくという気持ちが物凄く強い」

 ☆3月18日 開幕のベンチ枠に漏れマイナー降格。「上にいく時期がずれたと思ってやるだけ」。プロ入り初めて3Aで開幕を迎える。

 ☆4月28日 3Aコロンバスでポータケット戦に先発。3回まで完璧に抑えて150キロをマークも左脇腹を痛めて負傷降板。

 ☆6月22日 故障から復帰後3試合目となるリーハイバレー戦で、5回2/3を1失点で3A初勝利。

 ☆8月19日 インディアンスに自由契約を申し込み退団。FAに。

 ☆同22日 メッツとメジャー契約で正式契約。背番号は16に決定。

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