広島 CS争い3・5差リード 天敵ライアン討ちにムード最高潮

[ 2013年8月25日 06:00 ]

<広・ヤ>スライリーと笑顔でガッツポーズのキラ

セ・リーグ 広島9-2ヤクルト

(8月24日 マツダ)
 斬新なデニム柄のユニホームをまとった赤ヘル打線が、ついに天敵・ライアンを6度目で蹴散らした。これまで5戦5敗、1試合で3点以上を取ったことのなかった小川から3回までに6点を奪ってマウンドから引きずり降ろした。

 その勢いで15安打9得点と爆発し、08年9月以来、野村政権では4年目にして初めての4カード連続勝ち越しを決めた。

 野村監督も目尻を下げた。「野手が意地を見せてくれた。(連続勝ち越しは)去年の悔しさがあるので、終盤どれだけ力を出してくれるか。(勝ちを)続けていくために緩めないようにね」。1点を先制された直後の無死一塁。先頭・丸が四球で出塁すると、菊池がバスターエンドランを二塁打して無死二、三塁とチャンスを広げた。松山の一ゴロで追いつき、4番・キラの右中越え11号2ランで勝ち越した。

 21日の中日戦(ナゴヤドーム)以来のアーチにキラは「しっかり芯でとらえた分、低い弾道でも入ったね」と胸を張る。指揮官も「(同点止まりで)引っ付いていってもね。大きかった」と、強攻策で逆転まで導いた。3回は2死から四球を挟む4連打で3点。小川から7安打中6安打が追い込まれる前で、新井打撃コーチも「甘い球はどんどんいこうと話していた」と打ち明ける。これで4位・中日とは今季最大の3・5ゲーム差。3位争いから一歩抜けだし、球団史上初のクライマックス・シリーズ(CS)進出もはっきりと見えてきた。

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2013年8月25日のニュース