“菅野口説く”栗山ハム新監督、入団交渉出馬も

[ 2011年11月4日 06:00 ]

日本ハム監督就任要請を受諾し、報道陣の質問に笑顔で答える栗山氏

 日本ハムの新監督にスポーツキャスターの栗山英樹氏(50)の就任が3日、決まった。都内のホテルで島田利正球団代表(56)が正式に就任要請し、2年契約を結んだ。9日に札幌市内で就任会見を行う。山田正雄ゼネラルマネジャー(GM=67)は、難航が予想されるドラフト1位・菅野智之投手(22=東海大)との入団交渉に、栗山新監督の同席を求める可能性を示唆した。

 球団と約1時間の会談後、栗山新監督は姿を現した。「非常に緊張しているし、責任の重さをひしひしと感じている」と切り出した後、「北海道にとってファイターズは凄く大きなものになっている。責任を果たせるように全力を尽くしていきたい」と時に笑顔も見せながら続けた。

 爽やかなイメージと熱心な取材姿勢で、スポーツキャスターとしても成功した。その新監督に求められるものは、グラウンドでの活躍だけではなかった。球団側は、難航が予想されるドラフト1位・菅野との入団交渉に出馬を要請する可能性を示唆した。

 現時点で対面予定も立てられない右腕に対し、山田GMは「可能な限り入団交渉はわれわれで取り組んでいく」としたが、「ただ(9日の)就任発表後は状況次第によって新監督にお願いをすることもあるかもしれない」と明かした。

 アマチュア野球も含め、広い取材活動を続けてきた栗山氏は「個人的には取材を通して、菅野君をインタビューしたり、登板試合を見たことはある」と話した上で「最高の投手であることは間違いない」と絶賛した。菅野の入学以前ではあるが、東海大を指導した経験もある。球団から同席の要請があった場合には「チームが前に進んでいく中で自分の役割が何か考えたい」と可能性は否定しなかった。

 チームは昨季のBクラスから今季は2位と躍進した。中田、斎藤ら若手の躍進もあったが、今オフにはダルビッシュやレイズが獲得に乗り出していることが分かった田中ら、主力の米球界への流出も危惧される。来季戦力は流動的だが、栗山氏は「まだ、全然力を発揮していない」と若手の底上げを課題とした。

 プロでのコーチ経験はない。そこが「マイナス」と認めながら、「プラスでもある」という。取材者の立場でグラウンドの外から選手を見た場合、「プラス面を探そうとする」。そしてそのプラスの面を引き出そうというのが、栗山流の若手育成法だ。

 国立大卒、白鴎大専任教授でもある異色の経歴は、球界に新風を送るのは間違いない。球団は将来的には栗山氏にGM職を任せたい意向を持つという。現場のトップの経験は、将来的なチームづくりに相乗効果を生むのも確かだ。夢プランの第一歩。いよいよ栗山丸が出航する。

 ▼日本ハム・島田利正球団代表 野球、選手、北海道に対して熱い思いを感じました。ヒルマン、梨田監督から引き継ぐものもあるが、その上で独自のカラーを出していただけたらと思っています。

 ◆栗山 英樹(くりやま・ひでき)1961年(昭36)4月26日、東京都生まれの50歳。創価から東京学芸大を経て83年ドラフト外でヤクルト入団。巧打の外野手として88年には規定打席不足ながら自己最多の112安打で打率・331をマーク。89年はゴールデングラブ賞に輝いた。90年に29歳の若さで現役引退。通算成績は494試合で打率・279、7本塁打、67打点。右投げ両打ち。現在は野球を中心にスポーツキャスターを務める一方、08年に白鴎大で「スポーツ産業論」を専門とする専任教授に昇進し、教壇に立っていた。

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